stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

立ち回りで無駄拓を排除する方法

先日、城のログを見ながら話していたら、こんな話があった。

じぶん:55ガラガラ 
あいて:麻痺したフシギバナ(雪崩圏内)・控えエアームド

問題:ガラガラは何を選択すべきか?あるいは、何と何の拓ゲーになるか?
選択肢としては、

地震 フシギバナを確実に倒せるが、エアームドに空かされる
剣の舞 フシギバナに粉を打たれるリスクがある
雪崩 フシギバナを九割で倒せて、エアームドに少しダメージが入る

<解法1:エアームドの型で場合分けをするところから始める>
1.ガラガラが完全タイマンでエアームドに勝てる場合 例:鈍い飛ばし、毒飛ばし眠る、など
このとき、目の前にいるバナを命中100%の地震で倒してしまえば、あとはエアームドをタイマンで倒して終了である。
仮にエアームド地震をスカして出てきたとしても、
エアームドチェンジ ガラ地震スカ→(数ターン略)エアームド死亡
ガラ地震 バナ死亡
となって、問題なくガラガラが勝てる。
従ってこの場合は、雪崩も剣舞も選択肢に入らず、地震一択である。

2.ガラガラが完全タイマンでエアームドに負ける場合 例:持ち物なし毒泥棒エア、毒守るエア(2連守るとか読みが成功する前提)*1など
このとき、目の前にいるバナを1ターンで倒すと、エアームドが無償降臨してきてガラガラが負ける。
とするとガラガラは、粉を受けるリスクを受容してでもフシギバナの前で剣舞を必要なだけ(この回数は相互の型やレベル関係など、場合による)積む必要があり、この時点で剣舞一拓となる。
ガラガラの剣舞に対しては、バナエア側は剣舞を積むフシギバナで居座り、眠り粉とかを当て、なんやかんやする(笑)のが一つ目の勝ち筋で、もう一つが、剣舞に対して即座にエアームドチェンジをしてガラガラを倒すという選択肢(可能かどうかはさておき)。
もし剣に対して即エアチェンジでエアームドが勝てるならば、ガラガラ側には為す術がない。(対エアの蓄積に関してチェンジ際雪崩はチェンジ際剣の下位互換のため)
もし剣に対して即エアチェンジでガラガラが勝てるならば、エア側にはフシギバナでど根性居座りするしか選択肢がない。
従って②について、ガラガラの行動は剣舞一拓である。

まとめると、
1と予想するならガラは地震一択であり、バナエア側はこれに対して成す術がない。
2と予想するならガラはバナの前で剣舞を必要回数積む一択であり、バナ側はその前提に立って、剣舞のみを考慮して居座りや即チェンジのリスクリターン計算をすればよい。

つまり正解は
エアームドの型読みによってガラガラの最適行動は地震or剣舞の間で変わるが、型が割れていた場合拓ゲーになっていない」
である。

・・・実は、この問題の解にたどり着く方法はもう一つある。
それは、この状況を相手側から見るという方法。
具体的に見ていこう。

<解法2:相手側の拓を考える>
ガラガラ 対 麻痺したフシギバナ(雪崩圏内)(控えエアームド
この状況で、フシギバナ側の選択肢としては
・居座って眠り粉等を打つ
エアームドに即チェンジする
のどちらかとなる。しかしここで、実はエアームドに即チェンジ、という拓は意味が無い。
フシギバナがエアに即チェンジするという選択肢をガラの行動で場合分けしてみると、

地震 バナが死に体なので、バナ捨てて死に出しするのと同じ
チェンジ際剣舞を積んだガラには勝てない。それなら居座って粉を打ったほうがまし。
雪崩 エアに無駄に負担かかるので、居座ってバナ捨てた方が良い。

となり、全ての択に対して、エアチェンジのメリットが無い。
つまりバナ側の行動は居座り一択にいきなり絞られる。
ここまで絞ったうえで、ガラの視点に立ち返ると、
即座に倒した方が良い(と思う)場合→地震一択
即座に倒してはいけない(と思う)場合→剣一択

この2パターンしかありえない。
従って、
雪崩は(エアガラの完全タイマン如何にかかわらず)排除され、地震と剣のどちらかはケースバイケース
・・・となる。

この二つの解法はどちらも同じ答えに到っているが、その導出過程がかなり異なっている。

<この2つの解法を見て思ったこと>
(他にも解法はあるかもしれないが、一旦置いておく)
様々な状況設定に対してどのような解法を取るのかというのは、おそらく各個人によって結構バイアスがあるように思う。
ちなみに僕は解法1を(無意識に)選んで、ごり押しで解いてたのだが、解法2のロジックで答えを導いた人よりも手間取っていて、
とくに「いやいやガラが雪崩を打つ拓はありじゃねーの??」という疑問が、最終的に答えを出すまで間拭えなかった。
つまり、これが80s制限の大会なんかで実際に起こっていたら、
解法1を取ったら時間切れで最適拓を選べない可能性があったと言える。
これと比べると解法2では、エアチェンジの可能性を真っ先に排除しているおかげで問題を単純化できているのが大きなメリットで、今回の場合は1より優れた方法であると言える。
解法1のほうがよいケースとしては、相手側の視点に立ったときに結局選択肢を絞れないような場合(つまり、答えが拓ゲーの場合)は、解法2は無駄足になってしまうこともありそうだ。

「限られた時間の中で的外れな択を選んでしまい、負ける」
という経験は誰しもがあると思うが(僕はかなり頻繁にある)、これを解消する方法の一つとして、こんなふうに思考プロセス自体を見直すのも良いのかもしれない。

Special thanks;
CH, 117, マシュマロン

*1:2020/10/9追記:記事を書いたときに勘違いしてたのだが、毒守るエアは読みの要素も二連守るもなく、基本的に55ガラにタイマンで勝てる。毒守るドリロ守るドリロで安定