stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

第87回DEXオフ(ムーンシリーズ)使用構築:ZZルナオーガ

構築経緯&簡易オフレポ

最近は実機ばかりと見せかけて正月以降、結構SDで遊んでいた。
そこで組んだムーンシリーズ用構築をyasuさんに見せたところ高く評価してくれ、ノリでDEXオフにチーム出場することになった。
yasuさんはオフ直前まで構築の調整や、QRチーム作成をしてくれ、おかげで無事に出場することができた。本当に感謝。
自身初の最新世代ガチ対戦オフということで結構緊張したのだが、チームの二人と一緒だったのでぼっちになることもなく、安心感(?)があった。
チーム戦オフというのは最初の一歩として中々良いもんだなと思った。
スタッフの皆さん、対戦や考察など一緒にした皆さん、チームを組んでくれたyasuさん、はらみたんさん、ありがとうございました。
また遊びましょう。

構築概要

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・「高命中高火力全体技」「遅くて硬いカイオーガ+フィールドS操作」「水Z潮吹き」が強そう。
・まず既存のオーガネクロを鉄球→水Zにして環境把握しつつ対戦を重ねた。
・スタート地点は水Z持ちのf:id:stoic4486:20190225095734p:plain
・伝説枠2体目はS操作要員に必要なものを全体的に揃えているf:id:stoic4486:20190225095731p:plain
・ゼルネイベルガエンあたりに切り返せるf:id:stoic4486:20190225095728p:plain
・S操作サポート&瞬発高速アタッカーf:id:stoic4486:20190225095725p:plain
・格闘技持ち草やカプ系、ゼルネオーガを見るf:id:stoic4486:20190225095722p:plain
・物理竜や草をにらみつつ、威嚇蜻蛉猫で展開を作るf:id:stoic4486:20190225095805p:plain

f:id:stoic4486:20190225095734p:plain控え目カイオーガ@水Z

▼配分▼
実数値(努力値)207(252)-*-122(92)-209(156+)-161(4)-111(4)
【物理耐久】
・A160ナットレイパワーウィップ、A202(DSチョッキツルギ)のリーフブレード耐え
・A222特化グラードンのダブルダメージだんがいのつるぎ 乱数で2耐え(乱数2発 (22.3%))
【特殊耐久】
・C147カプ・コケコ の EF雷耐え
・C201特化ゼルネアスの+2ムーンフォース 乱数耐え(乱数1発 (12.5%))
【素早さ】追い風下準速スカーフ95族抜き(テテフ)
ワイルドさんへるぴんさんの堅い配分ベースにスイッチパ向けにyasuさんが考案。
▼個別解説▼
構築コンセプトなので採用理由は無い。しいて言えば、
グラードン:メイン技が断崖なんだよな
 (耐久にぶっ放して見方を変えると意外とそうでもないという話をDEXオフで聞き、最近気になってきた)
ゼルネアス:やることが決まっていて使用者の腕が出るので初心者は避けたほうが良さげ
てことで残りの最上位であるカイオーガを主軸に据えようと思った。
技構成としては体力に応じて潮吹きと根源を打ち分けつつ、対ミラーの雷と場持ちをよくする守る。
スカーフオーガだと思った相手の集中を追い風守るでしのいでルナオーガで制圧、みたいな試合も多い。
水Zは草、イベルタル、晴れ下グラードン、相手のトリル要員などを突然粉砕したい場合に撃つ。
Zしおふき(200)の威力は半端ではなく、
例1:慎重HDイベルタル、H振りラランテス(目安)がZ潮吹きで乱数一発
例2:ナットレイシャドーレイ&Z潮吹きで落ちる
例3:ウタンバレルがサイコショック&Z潮吹きで落ち(潮吹き&Z潮吹きでも乱数)
例4:慎重HDグラードンが晴れ下のシャドーレイor根源orジャイロ&Z潮吹きで落ち
こんな感じで常識的なカイオーガ対策をガンガン吹き飛ばせるのが魅力。
シャドーレイ、ジャイロ、雨フレドラあたりと集中し、ピンチ実発動を回避して相手の行動回数を2回削れると理想。
また体力がぎりぎりになってきた際や対ワイガ持ち(ソルガレオとか)の詰めとしても活用できる。

f:id:stoic4486:20190225095731p:plain臆病ルナアーラ@ルナZ

▼配分▼
実数値(努力値)213(4)-*-109(0)-189(252)-127(0)-163(252+)
臆病CS振り。
ルナミラーで最低5割を取る、追い風で葉緑素バナやスカーフツルギ抜き等を考えた結果こうなった。
▼個別解説▼
伝説枠でフィールドS操作をすると交代の隙なく猛攻に移れて強い。
そこで日食ネクロよりも安定する(?)S操作可能な伝説を洗った結果、最終的にこいつに落ち着いた。
ファントムガードで大抵一発耐える耐久、猫耐性、トリル追い風(こご風)の拓、自身の火力とS操作要員に欲しい性能を全て持っている。
一時期トリル2枚体制だったり、控え目HC追い風ルナだったりしたが、回していてS上げ方向のサポートもあると便利だなと思った。
また遅いルナアーラはミラー性能が低い等の問題があったので、最速の追い風持ちとなった。
性格に関してはyasuさんに控え目ルナをツモってもらった後に考えが変わり、急遽変更した(申し訳ない)。
DEXオフでは地獄のルナアーラ同速ゲーを制したりできたので臆病にしておいてよかった。
技構成はメイン技シャドーレイ、バレルバナドクロ等オーガメタを殴るサイコショック、S操作の追い風。
普通守るであろう枠はバクア、ジガルデ、断崖のみグラードン、スカーフオーガなどを詰ますワイガ。
持ち物は瞬間火力を上げるテンプレのルナZを水Zと共存させている。
一見無駄だが、Z技をぶっ放せるタイミングを通常の2倍持ちつつ適当に打ち分けられるので強い。
また持ってるだけでも叩き落す威力の軽減やトリック対策に役立つ。
金銀のWAみたいなものと考えれば良いだろう。
伝説が2体ともZを持っているとほぼ全試合でZ技をぶっ放すことになり、通せるほうをササッと通して結果パワー勝ち、みたいなことも起きやすかった。

f:id:stoic4486:20190225095728p:plain勇敢ツンデツンデ@イア

▼配分▼
実数値(努力値)168(252)-167(4+)-231-*-153(252)-16(-) ※S個体値最低
ルナZを余裕で耐える(=ついでに2発目の通常シャドーレイをイアで耐える)勇敢HD振り。
ビーストブーストで防御が上がると生半可な格闘技を2耐えしたりするので、さみしがりにしなくて良い。
▼個別解説▼
ルナオーガが無理なゼルネイベルあたりを高精度で埋めるパワーキャラ、できればS操作可能、を探した。
ドータクン(この時代は悪が抜群なので全然ダメ)やミミッキュなどを経由してこいつに行き着いた。
四倍弱点が結構あって不安定と思いきや、相手がゼルネガエンみたいな並びになる瞬間はよくあり、こういった相手に伝説枠3体目のような威圧感がある。
トリル下最速で撃って毎ターン猫騙しを撃つ雪崩、ゼルネ遂行のジャイロ、S操作のトリルは決定。
残りはバクアや断崖、サウザンアローなどを撃たれやすい編成のためルナアーラと被るがこちらもワイドガードとした。
ワイガを貼るだけでツンデツンデを倒せなくなる、という並びはそれなりに存在する。
持ち物は1.5ツンデツンデツンデツンデツンデで詰まし性能を高めるイア。
確かに性能は高かったが、+2ムンフォでは発動しなかったり、堅すぎるツンデ仁王立ちエンドで試合が終わったりと無駄も多い感じも少しした。

f:id:stoic4486:20190225095725p:plain控え目ルンパッパ@珠

▼配分▼
実数値(努力値)156(4)-*-90-156(252+)-120-122(252)
テンプレ?の控え目CS。
スカーフオーガを珠草結びでワンパンできる。
▼個別解説▼
S操作を技に依存しない高速アタッカー兼、猫で展開作る要員。
インスパイア元のオーガネクロでもスカーフオーガ絡みを一手でメタれる要素として採用されていたが実際滅茶苦茶強い。
水技、猫、草結びは確定として、残りはジガルデとか対草で有用な冷凍。
熱湯はハイドロでも良いが、命中率と運要素(一見矛盾している)を買った。
たまにグライベルに火傷が入ったりして美味しい。

f:id:stoic4486:20190225095722p:plain意地っ張りヌケニン@襷

▼配分▼
実数値(努力値)1(4)-156(252+)-*-*-*-92(252)
シンプルに意地っ張りAS。
無振りルナアーラを影打ち2回で高めの確率で落とせる。
▼個別解説▼
ルナオーガにおいてゼルネをツンデで見ると、格闘技持ち(とくに草)やゼルネオーガ、超火力電気あたりが難しくなる。
かといってモロバレルなどを入れてしまうと、ルナミラーとかツルギに弱くなる。
う~んと思っていたところ、ちらほら出現していたヌケニンの存在に思い至った。
というわけで採用理由は単純な相性補完だが、こいつはいるだけで選出を劇的に縛れるポケモンで、相手によっては伝説枠4体目のような威圧感を発揮する。
ヌケニンに打点のあるポケモンは構築にせいぜい3~4体、かつ大抵はそこにガオガエンだのトルネロスだのファイアローだのが含まれており、こいつらはオーガツンデのカモ。
構成は対草高打点のシザクロ、Z技を吸収したり拓を迫ったりするサイドチェンジ、長生きするための守る、いろんなキャラにとどめを刺す影打ち。
後から知ったことだが、ヌケニンツンデという編成はサンシリーズで日々々々さんという強者も採用していた組み合わせでもある。
app-date.net
これはGBAでもそうだが、ヌケニン+岩鋼+対炎 というのはシンプルに属性相性が良い。
ヌケニンの弱点のうち岩、飛行、炎はツンデで止めたり雨で軽減しつつド起点、というロジック。
GBAと違ってゴースト悪は一貫するけどね!!!

f:id:stoic4486:20190225095805p:plain慎重ガオガエン@フィラ

▼配分▼
実数値(努力値)200(236)-136(4)-111(4)-*-154(236+)-84(28)
【特殊耐久】C183ゼルネアスの+2ムンフォ耐え
【素早さ】追い風下で最速100族(=ほとんどの伝説枠)抜き
テンプレ的なHDガエンをベースにyasuさんが考案してくれた配分。
ミラー&追い風を意識してSに多めに振っているのがポイント。
▼個別解説▼
ヌケニンゼクロム等で壊滅するためスカーフコケコ、チョッキテテフ(サイコシード持てと)などカプ系を中心に迷走していた。
yasuさんにオススメされて結局ダブル最強ポケモンが入ってきた。
僕はこのポケモンの強さがよくわかってなくて原型のオーガネクロから抜いた経緯がある。
(見返すと最遅HAということで今とは全然使い勝手が違いそうな型)
ピンチベリー持ちのガエンは非常に硬くて便利で、こいつを採用したらSDレートがいきなり自身初の1500超えをマークしたりして驚いた。
構成としては、対草をこなしつつ展開を作るフレドラ猫蜻蛉までは立ち回り上も有用で良かった。
バークアウトはこの構築では必要性が薄く、ゼクレシキュレムディアルガみたいな重量級ドラゴンと殴り合えるけたぐりが良さそうだった。

主な選出パターン

先発f:id:stoic4486:20190225095735p:plainf:id:stoic4486:20190225095738p:plain 後発f:id:stoic4486:20190225095733p:plain f:id:stoic4486:20190225095722p:plain
禁止伝説4体を総動員する基本選出。
追い風オーガ、トリルオーガ、ヌケニンどれか通ったら勝ち。
アマージョとかカミツルギが絡む編成に関してはヌケニンバック、追い風ルナオーガで制圧などいくつかのパターンで対処する。

先発f:id:stoic4486:20190225095731p:plainf:id:stoic4486:20190225095725p:plain 後発f:id:stoic4486:20190225095738p:plainf:id:stoic4486:20190225095722p:plain
対オーガ入りで有力。
猫追い風(相手が初手オーガなら草結び追い風)
→オーガチェンジで4倍速ルンパ+追い風オーガを並べて制圧。
ルンパオーガミラーやゼルネオーガはヌケニン、ルナオーガミラーはルナルンパを通すことを考えたい。

先発f:id:stoic4486:20190225095731p:plainf:id:stoic4486:20190225095805p:plain 後発f:id:stoic4486:20190225095738p:plainf:id:stoic4486:20190225095733p:plain
対グラ入りはこのパターンが多い。
S操作を決めつつ晴れ下の水Zでグラードンを突破して勝ち。
グラ入りはグラードン以外にツンデに対する打開策が無いことが多い。

戦績と総括

※本チャンのネット大会はQR構築が使えないので出場しなかった。
第87回DEXオフにて個人成績5勝1敗
実機レート瞬間1730強 (70位前後くらい)
SDレート瞬間1650強 (20位前後くらい)
総じて、最新世代&ダブル初心者としては中々良い結果を出せたと思う。
Z技2体とかヌケニンツンデとか、GBA/金銀っぽい要素を盛り込みつつ、三世代までには無い追い風トリルワイガサイドチェンジといったテクニカルな技を思う存分振り回すことができ、単純に使っていて面白い構築に仕上がったのも良かった。
ホウエン3体f:id:stoic4486:20190225095738p:plainf:id:stoic4486:20190225095725p:plainf:id:stoic4486:20190225095722p:plain+アローラ3体f:id:stoic4486:20190225095731p:plainf:id:stoic4486:20190225095805p:plainf:id:stoic4486:20190225100050p:plainという編成もネタ的に美しい。
TLを見た感じ、ルナオーガでINCの最上位をマークした面々もツンデ込みの並びを採用していて、コンセプトとしては悪くないチョイスだったんじゃないかと思う。
■ - ジェラール神聖国
テテルナオーガ【サンムーン総括】 - ましゅまろ。の劇甘街道
ファイナルさんtwitter
しかし臆病トリルルナアーラとかスキスワツンデって天才すぎないか?

おまけ:問題点と改善策、オフでの対戦ログ

この構築は色々とロジカルトラップ/詰まし性能が高い。
その反面(だからこそ)、一部への過剰な性能に見合ったように色々と致命的な穴がある。

・催眠耐性が全く無い
これは完全な欠陥で、テテフライドとかで壊滅してしまう。
また胞子耐性も耐久が全然ないルンパしかいないので、バレルに自由に動かれるパターンも普通に辛い。
ツンデツンデあたりに催眠耐性を持たせると楽になりそう。

ナットレイが重い
このルールは草がとても多い。
アマージョラランテスカミツルギ、ルンパッパあたりに関してはヌケニンを絡めて余裕なのだが、ナットレイは触ると死ぬので無理。
割と頻繁に宿木守るナットレイに全員養分にされて憤死したりする。
その他単体~組み合わせレベルだとイベルタルトリトドンなんてのもかなり厳しい。
乾燥肌はヌケニンでおk。

・構築改良案
ツンデツンデ:イア→ラム
※催眠耐性をつける。モロバレルはまだなんとかなるので、テテフライドにサクッと切り返せるラム。
ガオガエン:バークアウト→けたぐり
※ガエンの攻撃範囲を対伝説絡みで広げ、選出しやすくする。

・知識が足りない
これは単に僕の問題(最新世代対戦に手を出すのは2012年以来)なのだが、謎のトカゲとか謎の魚とか大量にいるし、まずフェアリーのタイプ相性もおぼつかないし(ピクシーがヘラ受けできるんだなぁ)鋼の耐性変更もよくわからないしでこりゃ大変なゲームだなと思った。
フェアリーが追加されるって単に属性が16→17になるだけじゃなくてそれに絡む諸々が増えて、そこにさらに鋼の耐性減とかも加味して考慮すべき属性相性が一気に増える。
属性だけでも考える事柄が倍くらいに増えているような感じがした。
その辺はそれはそれで面白く感じる反面、純粋に膨大な知識量が要求されるため大変なゲームだなと思った(語彙力がない)。

<DEXオフ対戦ログ>
自分側の選出メモを取り忘れたので、勝敗のみ。
・個人名(チーム名):勝敗(チーム勝敗)・相手の伝説枠
・スナドリさん(楠木ともり):勝ち(チーム1-2)・グラゼルネ
・カムイさん(いい年になりますように):負け(チーム1-2)・グラゼルネ
・アカヌマさん(V.I.P.):勝ち(チーム3-0)・日食ネクロオーガ
RYOTAさん(ヨドバシポケモン広場杯):勝ち(チーム3-0)・ソルオーガ
・増田ァさん(わわわ):勝ち(チーム1-2)・ルナゼルネ
カルフールさん(ないすとぅみーとぅ):勝ち(チーム2-1)・グラゼルネ