stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

大型アプデ『理想値ライコウ&スイクン』の影響

今年、コロシアム乱数が簡単になったことで理想個体のライコウスイクンが対戦環境にどんどん参入していくことが予想される。
先日の三世代座談会でもキャラ一覧表を兼ねて出してもらった去年更新のキャラランクを使いつつ、理想値ライコウスイクンの追加・増加による影響を考察した。
f:id:stoic4486:20201020194136p:plain

画像の見方

ライコウスイクンは当時理想個体がほぼいない前提での位置(モノクロ)で乗せたが、理想個体が手に入ることで予想される位置(左右位置は変わるかもしれず、左から2番目くらいに来る可能性は全然あるが、新参ということで(?)とりあえず末席に置いておく。)をカラーで示した。
またその影響で今いる位置より強くなりそうなキャラを赤枠弱くなりそうなキャラを青枠で囲った。
キャラランク自体今見ると結構変える余地あるかなと思ったりもするのだが、ひとまずキャラ同士の位置関係は、「令和元年版」からライコウスイクン以外変更していない。

大型アップデートの内容

f:id:stoic4486:20181202193046p:plainライコウ:理想個体値(めざパ持ち)

一致技が高威力でグロスに等倍など一貫性が高い。
カビゴンを突破するポテンシャルを持つ瞑想、リフなどの補助技。
110族の上を取る素早さ。
ラティの完全上位といっても過言ではない(さすがに過言かな)攻撃性能を誇る。
防御面も電気半減など優秀で、唯一最大の弱点は地面抜群を含む微妙な物理耐久。
それすらもラム/オボン&リフレクターでカバーしうるためやっぱり強い。

f:id:stoic4486:20181102124939p:plainスイクン:理想個体

まもみが、C振りの瞑想、リフサポ型、吠える持ちなどなど。
臆病・図太い・控え目が自由自在になって理論値通りの活躍ができるのは超でかい。
メタグロスを抜く可能性も全然ある。

強くなるキャラ

f:id:stoic4486:20181024142005p:plainf:id:stoic4486:20181102125031p:plainf:id:stoic4486:20181024141923p:plainf:id:stoic4486:20181102125438p:plainf:id:stoic4486:20190104171402p:plainヘラクロスサイドンギャラドス、ガラガラ、ニョロボンなど

ライコウand/orスイクンに強かったり、後出しに対して突破するポテンシャルがある物理連中。
ラティサンダーの割合が減って変なところで一貫を切られにくくなるのも追い風。

f:id:stoic4486:20181010111356p:plainf:id:stoic4486:20181024122451p:plainf:id:stoic4486:20181024141728p:plainジュカインフシギバナキノガッサなど

ライコウスイクンライコウに強い地面、スイクンに強い電気、両方に強いカビゴン
ポケモンはこれら全てに対して属性や補助技を活かして戦えるため全体的に戦いやすくなる。

弱くなるキャラ

f:id:stoic4486:20181010111214p:plainf:id:stoic4486:20181102125300p:plainf:id:stoic4486:20181024141548p:plainf:id:stoic4486:20181024141415p:plainf:id:stoic4486:20181024141542p:plainサンダー、ミロカロス、サンダース、ハピナスレジアイスなど

ライコウスイクンと役割が被る(対グロス、鋼地面炎、サンダー等)キャラ。
ラティもこの範疇かもしれない。
ライコウスイクン自体への強さにアイデンティティを見いだせるキャラもいるし、どっちがハマるかは構築次第なところもあるため、そんなには下がらない。

f:id:stoic4486:20181024141427p:plainf:id:stoic4486:20181024141929p:plainf:id:stoic4486:20181102125247p:plainサマヨールボーマンダヘルガーなど

身代わり瞑想だったり氷技だったりシンプルに殴り負けたりと、ライコウスイクン両方に弱いキャラ。
逆に言うと、ライコウスイクンとの補完として入ったりする連中でもある(まだ見ぬ三すくみ理論)。
簡単な例では、カビゴンを威圧できるサマヨール、地面格闘の一貫を切れるボーマンダなど。

f:id:stoic4486:20181024142016p:plainf:id:stoic4486:20181024142011p:plainラティ

個人的には少し弱くなるんじゃないかと思っている。
吠えるに弱かったりライコウに上取られたり、役割的にライコウスイクンとの両立が(対カビハピ的に)難しめだったりといったあたりがマイナスポイント。
ライコウスイクンのメイン技には強く、瞑想型なら普通に戦えるので、実際どうなるかはわからない。

その他最上位キャラへの影響

f:id:stoic4486:20181010111139p:plainカビゴン

ライコウスイクンに強いキャラでもあり、トップは揺るがない。
ただし、対ライコウスイクンを極めるなら鈍い恩返し欲しくね?
とか、物理や草が強い等少し窮屈になる。
今ほど自由奔放にいろんな技を打ち分けるのは難しくなるだろう。

f:id:stoic4486:20181010111404p:plainメタグロス

スイクンではっきり止まる。*1
ライコウに負けることが有り得る。
地面が増える、等やや扱いづらい。
が、爆破とかで誤魔化せなくもないレベルで性能が高いし、ライコウスイクンとの補完も効く(対カビ、対地面、対サンダーなど)キャラなので、結局充分に強いだろうという感じ。

f:id:stoic4486:20181010111255p:plainゲンガー

ライコウに弱いけど後出しに爆破できる、スイクンに殴り負けるけど電気技で負担かけられる。
しんどい状況もあるだろうが何とかしてそうなキャラ。
ライコウ/スイクン+ゲンガーの補完も対物理で優れている。
グロスもそうだが結局爆破ポケは腐りにくくてどの状況下でも一定以上強い。

f:id:stoic4486:20181102124927p:plainソーナンス

その気になればライコウスイクンを処理する配分もできる。
が、身代わりで困ることもありそうで、結局物理を見る役目は変わらない。

結び

一見してわかる通り、直観的な点を書き出しただけでも、ほとんどのキャラに対して影響がある。
ただ、乱数調整が現実的になったとはいえ、特にライコウは依然として結構難しいらしく、例えばくどオフの参加者全員が使いたいときにライコウをホイホイ使える、というわけにはいかないだろう。*2
したがってライコウスイクンの影響もじわじわと数年単位で出てくるのではないかと予想している。
ということはその間にライコウスイクンとは関係ない文脈で新たな戦術が開拓される可能性も十分にある。
数年後のキャラランクは今の予想とは程遠い形になっているだろう。
キャラランク自体にまだ考察、改良の余地があるところに、ラティ有無、金属音サンダー”解禁”に匹敵する甚大なアップデートが来たし、何より今年は新型コロナ情勢の煽りでGBA実機対戦環境がほぼ止まっているため、完全に机上の空論に基づく考察であることを注意しておいてほしい。

*1:今までもミロカロスで止まりはしてたのだが、ミロ自体サンダーなどの煽りで少し弱かったし、ミロ側に爆破を防ぐ技スぺが無いため最低限の仕事はできて気になりにくかった

*2:このへんの調達難度の高さは、実機環境のとくにKPなんかには無視できない影響を与える。例えばオフ会でのヘラクロスや恩返しカビゴンの少なさ、カビグロスサンダー系テンプレパーティの多さなどはこの影響を受けていると考えている。だからこそ“第七回”の上位制限ルールはその後の環境にも絶対影響があって楽しみ・・・と思ってた矢先に新型コロナがなぁ