stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

50鈍い寝言カビの対いばみがサンダー性能

クソカビは異常撒きor眠るのランダム選択によって相手の速度を押さえ込めることから、
かなり安定した特殊受け枠として人気がある。
が、いばみがサンダー受けはあまり得意でない(らしい)。
そこで、爆パンを鈍いにすることを考える。
このとき、いばみがサンダー対策性能が上がるのかどうかを検討してみた。

型はカビゴン@粉 のし鈍いねむねご レベルは50とする。


◎概要

○鈍いにするメリット
鈍いを積むことで、威張るによる混乱ダメージを軽減できる。
すなわち、安定感が増すかも知れないのがメリット。
細かい計算は下のほうに書いてある。
また、サンダーが裸で威張るを打つリスクや、
スターミーが裸であやぴかを打つ際のリスクが、単発の火力が上がることで若干増すというメリットもある。
また、50クソカビとのタイマンやあやみが☆と組んだ後出しガラに対する圧力など、
局部的に有利になれると思う。
威張るの仕様上、寝言などで鈍いを2回打つことができれば、威張るの試行回数を一発分減らすことが出来る。

○鈍いにするデメリット
爆パンは一応、4積みまで行ってやっと身代わりを割れるので、身代わりを割る手段は減る。
ただ、これについては基本的に役立つ機会が来るまでに決着が着いてしまうと言ってもいいだろう。
より重大なデメリットは、混乱を撒くストップ性能や、岩鋼への打点がかなり弱くなることである。
対特殊で言うと、たとえば55ファイヤーや寝言サンダーとのタイマン性能は明らかに落ちる。

◎こまかい計算

○各種被ダメ
(攻撃ランク,防御ランク)とする。
鈍いを積むと(1,1)、威張られると(2,0)が加算されるので、
威張られた際の混乱ダメージは以下のようになるらしい。
・威張る1回のパターン
(2,0)42~50→(3,1)35^42→(4,2)32^38→(5,3)30~36→(6,4)28~34

・威張る2回のパターン
(4,0)62~74→(5,1)50~59→(6,2)42~50→略

参考:威張る3回のパターン
(6,0)84~99→(6,1)57~67

また、サンダーの対カビ火力は以下のとおり。
雷:90~106(178~210) 粉とかを加味した命中率は158/256=61.71875%(61.7%とする)
めざ氷:35~42(69~82) 同上で235/256=91.796875%(91.8%とする)
急所率はどっちも6.6%で、カビゴンの最大HPは266である。



鈍いが役に立つパターン①:雷+自傷自傷+めざ氷 で落ちるかどうか

クソカビが突破されるパターンとして、たとえばこんなものがある。
(前略)
サンダー威張る(2回め) カビゴン眠る
サンダー雷 カビゴン寝言自傷
サンダー雷 カビゴン寝言自傷 (雷の片方が命中)
サンダーめざ氷? カビゴン眠れる?

あるいは、
(前略)
サンダー何か カビゴン正気に戻って眠る
サンダー威張る(2回め) カビゴン寝言自傷
サンダー雷 カビゴン寝言自傷
サンダーめざ氷 カビゴン眠れる?

いずれの場合も4ターン目がめざ氷で済むか、雷を打たざるを得ないかで、倒せる確率が変わる。
ここで、雷+めざ氷は125~148 カビの最大HPは266なので、混乱で118~141喰らうかどうかが重要になる。

クソカビ→2回威張られたときに、自傷2回で124~148食らうので、そこそこの乱数で落ちる。
鈍いカビ→1回でも鈍いを積んでいると、2回威張られて自傷2回は100~118。超高確率で耐える。

実際の数値で話すと、金銀期待率計算機によれば、
・クソカビが雷+(4,0)自傷2+めざ氷で落ちる確率=44%
・鈍い粉カビが雷+(5,1)自傷2+めざ氷で落ちる確率=3.49%
・鈍い粉カビが雷足す(5,1)自傷2+雷で落ちる確率=37.11%
※どちらの場合も、雷急所+自傷自傷で倒れうるので実際はあと4%ほど足す。
※「確実に自傷する」と仮定。



鈍いが役立つパターン②:雷+自傷+雷 で落ちるかどうか

また、上のパターンにおいて
サンダー威張る(2回め) カビゴン眠る
サンダー雷 カビゴン自傷
サンダー雷 カビゴン寝言眠る打てる?
・・・こんなパターンや

サンダー何か カビゴン正気に戻って眠る
サンダー威張る(2回め) カビゴン寝言
サンダー雷 カビゴン寝言 (で、どっちかのターンで自傷
サンダー雷 カビゴン眠れる?
・・・こんなパターンもある。

混乱に使えるHP:雷2発ぶんの180~206を引いて、60~86。
クソカビ:2回威張られたときの自傷が62~74。乱数で落ちる。
鈍いカビ:2回威張られた+鈍い積んだときの自傷が50~59。確実に耐える。

急所込みで期待率計算機を使って表すと、
・クソカビが雷+(4,0)自傷+雷で落ちる確率=1.59%+17.39%
・鈍い粉カビが雷+(5,1)自傷+雷で落ちる確率=0.08%+5.14%
※1.59%と0.08%は雷急所+自傷で落ちる確率である
※「確実に自傷する」と仮定

○こまかい計算まとめ@防御面
意外と突破率変わらなくね(おいおい
そもそもいばみがサンダーが確率的突破キャラだから仕方ないのかもしれないね
でもまあ、負け筋のいくつかを潰せるだけでも偉いし、威張るの試行回数自体も減るからね。

○攻撃面(のしかかり)の計算

↓受け手 +0のし +1のし +2のし +3のし +4のし +5のし +6のし
55めざ氷サンダー(215) 53^63 79~94 108~127 133~157 160~189 187~220 215~253
55スターミー(182) 53~63 79~93 104~123 131~154 156~184 182~214 209~246
51スターミー(167) 57~67 84~99 114~135 142~168 171~201 199~234 228~268
53ガラガラ(めざ飛,167) 46~55 69~82 92~109 115~136 137~162 160~189 184~217

とくに51☆+53ガラなんかに対する性能はけっこう上がるかも。
+1のしかかり2発に菱が入れば、めざ飛53ガラは78.04%、FFFF53ガラは30.77%の率で落ちる。
その他、55サンダーを+5のしかかりで低乱数ながら倒せたりする。