stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

バランスパーティの次なる指針 〜身代わり分身ブラッキー〜

ほとんどのパーティが55−50編成になって久しい。
バランス編成にも、色々と注目すべき部分はあった、はずなのだが・・・

<あやみが  <52 <ロックバトン
このあたりの主要なパーツは、とくにサンダーパや爆破速攻等に強い点が注目されていた。
が、すでにサンダー側が苦にしなくなっていたり、さらに55ゲンガーや55ライコウ、55カビゴン、砕くバンギなどが跋扈しているために全体的に課題が多すぎ、汎用性を持つのが難しい。
バトンブラもたまに見かけるものの、太鼓カビ”解禁”などの影響もあって往年の強さを取り戻すのは難しそうである。
※黒目バトンブラに関しては根本的に80ターン制限だと大幅に弱体化するという話もある。詳しくはこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/komei48/20100627/1277649229

一方、こいつらの肝であるバトンや身代わり系への対策は環境的に万全といえるかというとそうでもない。
いや対策はされているのだが、方向性が変わってきており、具体的には、吠えるや飛ばし(アンコ等)をパーティに無理やり入れた場合の構築パワー低下を懸念して、「爆破でごまかす」「草タイプでなんとかする」等のパワープレイによる対策がかなり多い。
こうした環境を突いた戦術として「身代わり分身」というのがあり、ここ2〜3年くらい散発的に研究されていた。

    <身代わり分身何か何か@残飯

このあたりが代表的か。
ただ個人的には、単体で身代わり分身を決めに行く戦術には限界を感じていた。
技枠が足りなすぎるという致命的な問題があったからである。
何かに入るのは基本的に攻撃技(積み技)か回復技なわけだが、転がるでも入れない限り攻撃範囲か耐久性に欠陥が生じる。
攻撃1本に絞ると範囲が狭すぎ、明らかに汎用性を失う。
(わるあがきを前提とする型もあるが、今回は一旦置いておく。気になる人は↓参照)
https://plaza.rakuten.co.jp/majinjima/diary/201504110000/

攻撃2本にして、前衛が必死に麻痺なり壁なりを残せたとして、どうにか実践でたまに勝てるかな・・・程度の印象だった。
ころがるに関してはこちら参照。
http://d.hatena.ne.jp/undead_princess/20170501#1493591692
攻撃技一本で範囲と火力がほぼ問題なくなる画期的な選択だが、当然ながら転がり始めるまでと、転がってからの独特の不安定性は付きまとう。

というわけでこれらの問題を解決でき、バランスパの光明になるかもしれない?型を考えた(前置きが長い)。

 <53身代わり分身月光バトン

この型自体はゼロから考えたわけではなく、魔人島のキラーの館や脳障害ブラッキーに近いものがある、既存の型である。
http://island.geocities.jp/majinjima/analysis/killer.html
http://nrnrscream.hatenadiary.com/entry/2014/12/31/172116

53ブラッキーの身代わりは50カビののしかかりや50ナッシーのめざ虫(現実的にナッシーから飛んでくる最大火力)をやや高乱数、50パルシェンの波冷凍やフシギバナの葉っぱ、ハガネール地震(吠える持ちでないケースもあるので一応挙げておく)、スターミースイクンの波乗りあたりを確定で耐えるなど、最近ありがちなサポメンのことごとくに対して身代わりを残すことができる。
また、50パルシェンを抜ける。
フシギバナに対しては後手になるが、「ブラッキーにバナ後出し、宿木でごまかす」という局面は非常によくあるため、そこで身代わりを貼ると逆に起点に出来る。

ちなみに身代わりを割られるのは、物理だと50ゴローニャ地震、特殊だと50サンダーの10万あたりから。

一回身代わりを残したら、あとは悠々と月光で回復しながら分身を6積みし、後続の広範囲キャラなり積みポケにつないでしまおう。
バトン先は普通の型でも成立するので、攻撃範囲や耐久性に対して(分身を積まなくとも)通常の範囲を確保できるのが最大の利点。

・・・というわけで実戦で使ってみた。
勝ち試合はすべてあやみが☆につないでいるが、スターミーが身代わりを貼れること、範囲的に充分なことから、割と鉄板な感じだ。
当然ながら吠える持ちがいる相手に対しては(外れ狙いでバトンを仕掛ける手もあるが)ほぼ1枠無駄になるので、そこを考慮して構築を組んでいくと良さそうだ。
ライコウスイクンエアネールあたりを一括して相手できる火吹きカビやベトベトンあたりが良い相方になれそう。
また通常の甘えるロックバトンの場合あまり苦にしない剣ガラあたりに対してもかなり苦労することになったり、黒目を入れる技スぺが厳しいため「立ち回りで解決」という奥の手を使いづらく、さすがに穴は多い。

ここまで書いて思ったが、バトンブラ+あやみが☆という組み合わせは一瞬あやほろでも書かれていた。
http://d.hatena.ne.jp/undead_princess/20120417#1334591652

あと、積みキャラが攻撃技を放棄し、積んでから広範囲キャラにつなぐという発想は、poeさんの鉄火ダースガッサに近い。
http://d.hatena.ne.jp/poe_cbf/20150901/1441033224

ログ1 対爆破パ 典型ぶっ刺しパターン
ログ2 対アンコ持ち+あやみが釘付け 分身ガン積みでコンボ成立
ログ3 爪カビで12交換狙い→失敗したらTOD
ログ4 吠える持ち対策にベトン入れてみた

80ターン制限を付けたとしても試合が長引きまくるのがデメリットだが、今後もたまに使ってみる予定。