stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

黒眼滅びお化け周りのメタについて

ムウマorゲンガー@何か 黒目滅び何か何か

太古の昔からカビ受け&黒目滅びという強力コンボを両立できる強力な型として存在してきたこの型だが、ここ数年間、とくに最近だとミルタンク関連で色々と対策や対策対策などが、既存の型の洗い直しも含めて進展してきたのでここにまとめておく。
<黒眼滅びの基本・応用的な立ち回りについて>
以下に記載する黒目滅びのサブ技(的な枠)を使わずにコンボ対策を打開することもできる。
ここでは詳しく書かないが、↓のリンク先がいろいろと詳しい。
単発滅び、黒眼滅び守るへの立ち回り
滅びを絡めた役割破壊等
滅びトリックについて

<電磁砲ゴースト>
ムウマorゲンガー@何か 電磁砲黒目滅び道連れ
発端としてはあやほろでサンダー+(寝言)カビゴン+αに対する刺し性能が言及されている。
サンダーライコウフースイエアなど、吠えるや吹き飛ばし、アンコール(および先制高火力)でコンボ対策をするキャラに対して圧力をかけられる。
お化けに後出ししてくる高速キャラはほぼ電磁砲耐性がいないとか、寝言カビゴン等の前では無駄行動できる(電磁砲の命中が気にならない)あたりがポイント。
ただし、ハガネールやガラガラ、ゲンガーの場合はナッシーなど、電気に強めかつ高打点のあるキャラに対して大きな隙を見せることになる。

採用例:サンダーナッシーWA

<電磁砲耐性持ち等によるお化け対策>
電磁砲お化けが跋扈するとお化け対策としては

ハガネールゴローニャ、ガラガラ他さまざまな地面ポケ
ナッシー、ブラッキーヘルガー
(電磁砲お化けは回復技を切ることが多いため追い打ち等で普通に押せる)
このあたりが比較的余裕を持った対策になる。
実際はナッシーでの対ムウマとかかなり怪しいが。ゲンガーはいけるので書いておく

<守る>
ムウマorゲンガー@薄荷 黒目滅び守る眠る
個人的には最近まで、滅びお化けといったら電磁砲とこの手の型のほぼ2拓だと思っていた型。
電磁砲ゴーストは回復手段を持ちにくいため、
<とりあえず毒入れとくか
<とりあえず追い打ち
電磁砲を避ける前提の<とりあえず雷
みたいな行動をとられやすい。
そこに対して、守るを絡めると滅びコンボを強引に決めに行く可能性が出てくる。
重要なのはコンボ対策を荒らすだけでなく殺せる可能性が生まれること。
これにより1対1交換どころか1対2交換も現実的になってくる。
また、先制されても相手の攻撃を2発耐えれば、対面から一方的に滅ぼせるようになるため、単純に対面から滅びで殺せるキャラの範囲が大幅に増える型でもある。

例:50波乗りスターミー対ムウマ
スターミー波乗り ムウマ黒目
スターミー波乗り ムウマ眠る
スターミー波乗り ムウマ滅び 3
ムウマ守る スターミー波乗り 2
スターミー波乗り ムウマ眠る 1
ムウマチェンジ スターミーなんか スターミー死亡

他にこの手順で滅ぼせるキャラとしてはマルマインなど。
とりあえず律儀に吠えたりしてれば滅ぼされることは無いのだが、吠えるというのは基本的に後続に圧力がかからない。
(菱が撒いてあれば別だが、電磁砲拓のせいで菱持ちをお化け入りに出すのはやや躊躇われる)
なので、お化けの後ろから出てくるキャラを積極的に無償降臨させることになってしまい、そこから崩されやすいというのも厄介な点である。
現代での代表的な採用例:ライコウバンギWA

<爆破ポケモンによるお化け対策>
滅びお化けというのは基本的にタイマンで必ず負けるため、

カビゴン@何か 何か何か何か自爆
パルシェン@何か 何か何か鈍い大爆発
などは、一見お化けに対して弱いキャラのように見えるが、局面次第で対策として用いることができる。
この動きをされると、単純にムウマ等でのノーマル対策はほぼ成り立たなくなってしまう。
滅びゴーストはPPがとても乏しいので、受け合いの中でいつかPPが切れてしまうからだ。
実際は無抵抗キャラに対しての交代読み交代などを駆使してPP節約もできるが、それを加味してもまだ余りあるくらいに滅びゴーストのPPは少ない。

例:50ムウマ+55カビゴン 対 55ミルタンク+50カビゴン
※55カビゴンミルタンクに無抵抗な型とする
ムウマ 対 ミルタンク
ムウマ黒目 カビゴンチェンジ
ムウマ滅び カビゴンなんか 3
ムウマなんか カビゴンなんか 2
ムウマなんか カビゴンなんか 1
ムウマなんか カビゴン自爆 共倒れ or ムウマ→誰か カビゴン自爆 共倒れ

この動きが一番強力なのは大抵の相手を自爆一発で倒せるカビゴンだが、菱を撒く余裕があるので(電磁砲を無視すれば)パルシェン等でもほぼ同じ動きができる。
マルマインやゲンガー等の場合は爆破の威力が足りないこともある。
これに対してムウマ側は、無抵抗キャラをタイマンで倒すための毒や呪いなどの削り技を持つことで対応できなくもない。
ゲンガーの場合はシンプルに電気技やパンチ系の攻撃技を持つこともできる。(ただし、ムウマよりも弱点が多いためそもそも単純に倒されやすくはある)

<滅びゴースト+ノーマル耐性>
 
爆破への対策になるのがこの形。
構築が若干歪むことになるが、爆破による不利な局面を打開することができる。
例えばバンギラスは、↑の流れでパルシェンの鈍い3積み大爆発なんかも耐える。
ただ、この形はより一般的な滅び対策である、コンボ対策技や高火力に対しての回答にはなっていない。
この編成はお化けの技枠を消費していないので、そこを駆使して回答を出すことはできる。
また、ノーマル耐性を2枚出すということは何かしら耐性面で問題が生じることが多く、例えば
適当な鋼、岩タイプ+お化け→地震で全抜きされました
エアームド+お化け→ライコウに2タテされました
みたいなことが起きやすい。
したがって、いつもいつもお化け+ノーマル耐性で出せるとは限らないという問題もある。

そこも解決できそうという意味で注目株なのがこの形↓

<あやぴか>
ムウマorゲンガー@残飯 黒目滅びあやぴか守る等
確率は絡むがノーマル耐性を組み込まず(選出せず)に爆破を対策することもできる。
滅びが1になるターンにあやぴかを撃つことで、(先制の場合、混乱継続ターンを加味すると)4割弱の確率で爆破などをさせずに滅ぼすことが出来る。
つまり擬似的に後続が爆破耐性を持つことができる。
さらにこの型の強い所は、コンボ対策技や高火力技を打たせない可能性が出ることで、滅び対策全般に対する詰み解消になりうるというのも強力な点である。

採用例:エレブーSA
ノーマル耐性とあやぴかが両方入っているのがわんおーさんのエレブーSAであり、
アタッカーとして有名なエレブーまで眠るをもって硬く受けまわしながら相手を滅びで剥がしていくチャンスを伺うことが出来るようになっている。
爆破対策&飛ばし対策が同時にできているログ(半ギレ)

<1ターンキル>

色々と書いてきたが、相手のお化けと11交換をすればよい、という条件において、全てに対するほぼ完璧な回答になる動きがある。
それは滅びお化けを1ターンで倒す(封殺する)こと。
手段は色々とあるが、2例だけ書いておく。

「黒い眼差し、くものす」
電磁砲で麻痺しようが混乱しようが関係ない。
一ターンでも動くことができればその瞬間に相手お化けとの共倒れを確定させることが出来る。
守るを貫通するというのも凄まじく、これを防ぐ手段はほぼ無いといっても過言ではない。

「1ターンで倒す」
電磁砲で麻痺しようが混乱しようが関係ない。
一ターンでも動くことができればその瞬間に相手お化けの死亡を確定させることが出来る。

例えばあやぴかの持続ターンは最大で4ターンなので、
55ガラチェンジ ムウマ黒眼
ムウマあやぴか ガラ自傷
ムウマ滅び ガラ自傷
ムウマなんか ガラ自傷
ムウマなんか ガラ自傷

混乱が3ターンで切れるか、4ターンのうち1回でも動けば地震で一発で殺せる。
この動きが実現可能なキャラは55ガラが筆頭(というかムウマに関しては実はほとんどいない)。
また一回限りでよければ、ゴローニャ@破壊の遺伝子なんかでも可能である。

<まとめ:滅びお化けの対策と注意点>
・滅ぼされる/道連れされる前に倒しきる
 →先制高火力で2〜3発、後手高火力で1〜2発で落とせるキャラ
 →電磁砲圧力や、瞬殺できない場合は守るや眠るにも注意

・黒目滅びコンボの成立自体を防ぐ
 →吠える、吹き飛ばし、(先制)アンコール持ち
 →電磁砲圧力やあやぴか、後続の降臨に注意

・ゴースト受けとお化けを共倒れさせて役割遂行
 →追い打ち、黒い眼差し
 →追い打ちは守るに注意

・タイマン試合に持ち込み、滅びお化けを無力化
 →爆破
 →相手のノーマル耐性、あやぴかに注意

複数のお化け対策が盛り込まれた模範的なノーマル一本A構築としてキチカビ1を挙げて〆としておく。