stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

GBAの環境の変遷

ここ二年くらいで「こいつは強くて意識しないとやばかった・環境がかわった」と思ったものと、その経緯を列挙してみました。
所詮過去の話なのですが、こいつらに劣らないような面白くて強い型を開発したいものです。
※以下の「キャラ名」の順番は、実際に使って主に活躍させた(と僕が思ってる)人が現れたかどうかで並べていて、「このひとが一番先に使っていた」「この時期に思いつかれた」などはあまりきにしていません。
顕著な例はとくにあにぜっとさんが使ったドラクロマンダなどで、あの型はPOが始まる前のオフの頃から存在してたらしいです
(が、POで現れたのは僕の認識が正しければいばみがハピよりずっと後)

すべての面において、僕の主観やぼくの観戦していた試合・対戦相手に極めて強く依存しています。とくに「カビエア・ハピエアが強い」という考えが行間にちらほら見えるのはかなり僕の価値観が入ってます。


◎2011年のころ

・いばみがハピナス
ハピナスといえばカビゴンで止まりますなキャラだったが、いばみがの開拓によってカビゴンでは(とくにカゴカビでは)止まらなくなり、しかもサンダーの雷で壊れないみがわりというわけのわからない物体を繰り出すことができ、後出ししてきたヘラを電磁波からのみがわり連打で封殺したりしていた。つまりカビヘラサンダーの全てに対して突破口を開けるという素晴らしいキャラだった。
カビゴンを突破した時の後ろ姿には使った本人が衝撃を隠しきれなかった。

・ロクブラサイドン
カビゴンを起点にパーティを突破できるものの安定感のなかったサイドンにいばみがハピという起点に出来る相手が増えたことが追い風(?)に。
エアームドを鉢巻ロクブラで余裕で突破していく姿に一部プレイヤーは衝撃をry

・願い事ダース
サイドンやサポート型のみがわりバトンダースを扱う上で、その短命さ(菱を踏んだりめざパ食らったり)が問題視されがちだったがそれを解決したキャラ。こいつ自身はカビゴンで完全に止まるのだが、後ろに控えている物理エースを願い事でサポートするというシンプルな使い方が異様に強く、サイドンがメジャー化して息絶え絶えだったカビパに止めをさした(ような気がする)。

・瞑想ハピ
個人的に衝撃だったキャラ。ハピナスミラーに勝てて、ダースにもサイドンにも勝てるということで、構築にカビゴンがいないと止めるのが極めて難しいキャラだった(ような気がする)。

※このへんまで割りとラティありだったり63だったり66だったりしたので参考程度にとどめたほうがいいのかも

◎2012年前半頃
この時期はいろいろな型が使用されていて、思い返すと一気に環境が変わっていった時期のような気がする。
○受け突破を重視したキャラが強かった時代

・ドラクロ文字舞マンダ
GBAはなんだかんだ鉢巻とサンダーが強いからそいつら専門の受けを用意しとけば勝てるだろ」
ボーマンダとか拘り固定して有利なの当てたりエアームド使えばいいだろ」
と思っていた人(僕です)の幻想を打ち砕いたキャラ。
※なお、この発想の極致としていちゃもん守るネールなどが存在。
ボーマンダが今まで止まっていたエアームドをむしろ起点に出来るというのがとにかく大きい。
こいつの出現によって水タイプの対物理安定感が見直されることになり、下の新たな全抜きキャラ台頭の布石となった(ような気がする)
※金銀で言うとニドキングに近い立ち位置であったと思う

・みがきあデンリュウ
上のマンダと同様、POではあにぜっとさん発で有名になった新たな全抜きポケ。ボーマンダと異なる特筆すべき点はその役割の広さであり、水電気サンダーゲンガーといった連中を残飯みがわり(+癒しの鈴)でほぼ完璧にごまかしつつ、きあいパンチでカビハピまで突破可能というのが非常に強かった。グロスヘラあたりのガンガン来る物理には弱いため、「受け構築であっても攻撃性で詰みをなくす」という考え方を定着させたキャラ(かもしれない)

・晴れヤタピファイヤー(苦笑)
ヤタピが発動しさえすれば脂肪カビゴンすら三発という意味不明な火力によって一時期はやったが、命中が安定しない、PPが足りない、レジアイスになぜかタイマンで勝てないなどの欠点が露呈しまくったためすぐに廃れた(じゃあ書くなよ

・毒持ちDQNラグ
厳密にはもう少し前からいたと思うが、弱点を突かれづらく、一般的なDQNラグを受けに来るハピミロ☆ユレイドルあたりを突破可能ということで、4月の大会でヴェノムさんが活躍させたりして結構注目された。
ちなみに、上記3体はすべて「ハピorカビエアを一体で突破できるキャラ」である。
ただし晴れファイヤーを除く。

○みがわりの生かし方と、それに対する対応が問われた時代

フシギバナ
これの使用者自体はある程度いたはずだが、やどみがをはっきりエース兼サポートとして認識して使い出したヴェノムさんによって有効な使い方が模索され始める。カビゴンにタイマンで勝ちやすく、その他にも水電気格闘技などありとあらゆるキャラを流しつつやどみがループに持ち込めたりして便利。
こいつが注目された要因の一つとして、「上記のハピエア突破キャラに対して全体的に強い=受け気味構築に組み込んでも強い」という点は大きいと思われる。つまり、ハピを倒すための毒技格闘技、エアを倒すための特殊技(水電気)両方に強いという点が貴重。
※ちなみに、カビエアとフシギバナを組みあわせるのは、サイドン、飛行、鬼火などに弱くなってしまうため、基本的にあまりおすすめできない。受け気味に組むのであれば、れいとうビーム持ちのハピナスを使う構築との相性が良いと思われる。

・みがじたギャラドス
注目度はそこそこの裏択という程度の認識だったと思うが、次の話をするのにわりと大事なので書いておく。
これまで「ギャラドスといえばめざ飛地震。サンダーで止まります」だったのが、この型の出現(正確にはエンドーさんによる再発掘?)によって覆された。竜舞+チイラを積んだ最大威力じたばたであらゆるサンダーを確定一発にできるため、吠えるやみがわりの無いサンダーの後出しではギャラドスを対策することができなくなった。

マリルリ
ペンバーさんが活躍させたキャラ。グロスなどに強い水ポケのくせに甘える身代わりきあいパンチという不思議な攻撃手段でガンガン攻め込んでくる面白いキャラで、エアームドに強いキャラでの麻痺サポートと組み合わせた身代わり連打が強かった。こいつの登場をきっかけにして純電気ポケの重要性が認識されるようになった気がする。

・爪レジアイス
上記数体を始めとして、「みがわりを基軸にした全抜きorダメージ蓄積戦略」がいくつか普及して、みがわりを貫通して本体に攻撃を当てる手段が検討された。といっても、以前開拓されたロックブラスト(ホネブーメランはギャラに効かないので微妙視)はいいとしよう。
とくに今まで(運ゲー扱いされて?)ほとんど注目されてこなかった「せんせいのツメ」が脚光を浴びることになり、中でも草タイプとギャラドスに同時に有効打を持てて、身代わりの無い相手に対しては電磁波や爆破で引っ掻き回し、特殊受けを爆破してこっちの特殊が暴れるみたいに積極的に勝ちにいけるレジアイスがかなり注目された。
また、同時期に身代わりに対する有効打を持ち、なおかつシンクロで状態異常返しが可能なフーディンも「対身代わり連打要員」として新たに注目された。


◎2012年後半
※このとき津軽さん主催でラティ有りの大会が開催された。
今思い返すと、ラティ無しルールの構築にも(いい意味で)擾乱を与えた気がする。

○なんだかんだ言って残飯と鉢巻が強くね?みたいな時代

・毒吠えるライコウ
これまで「受け構築で吠えるといえばエアームドとかだから特殊ポケは身代わりが強い」みたいな通念のようなものがあったのをひっくり返した(気がする)キャラ。
まあやってること自体は金銀のライコウエアとかとあまり変わらなくて、受けながら吠えて決定力を出すという感じだが、サンダースやハピナスメインで電気受けをする構築に刺さりまくった。

・鉢巻ケンタロス
ここまでのレジアイスフシギバナのように「自身はある程度硬くて色々できて、後はギャラマンダみたいな早いキャラに全抜きを任せる」という大雑把な攻め思考勢(?)の方向性の中で、重要な位置を占め始めたキャラ。
他のエースキャラとの違いは鉢巻で等倍受けを許さないこと、さらに鉢巻持ちの中でずば抜けて素早く(この時期にラティ有り大会があったのも関係してるようだ)、さらに威嚇があるお陰で交代合戦に組み込みやすくて対物理のタイマン性能がノーマルにしては非常に高いという点である。
たとえばカイリキーに対してタイマンで有利をとれるというのは特筆すべき点である。
とくにヴェノムさんなどによって好んで利用され始めた。最初期はエアームドで止るのをレアコイルで解決しないといけない微妙キャラだという認識を僕自身はしていたが、宿木フシギバナみたいなのでサポートすることで突破力が格段に向上する(なおかつそれ以外での対応範囲も結構広い)ことがある時期に判明し、それにともなって「なんだかんだ言って半減を活かせば物理受け全般が可能」と思われていたエアームドの受け性能に本格的に疑問符がつくことにもなった。

サマヨール
エアームドが過労死するならマンツーマン受けするのがいいね、ついでに二刀カビも受けれていいよね、しかもゲンガーもryっていうことでかなりな注目を浴びたポケ。同時期にエアームドを狩るレアコイルやサマヨを狩るヘルガーに強いフォレトスなども一瞬使われたが、その後へのインパクトと言う意味ではサマヨールが最も大きかったはず。エアームドにとって別の天敵のひとつであったスピン☆を受けつつスピンを透かすことができたり、さらに何かと厄介なゲンガーをしっかり受けて倒せるなどの利点を持つシャドボ封印型がまずは使われた。
カゴを消費してしまうせいで構築を組みづらい、フシギバナの眠り粉を受けて安眠しているだけみたいなぬるさを解消するためにしばらくの後に爪寝言型が開発されて、物理ポケはいつ鬼火を食らってもおかしくない状況に陥った。

・地割れカビゴン
そんなかんじで増殖し始めたサマヨールをわからせるために、サマヨを突破することができる地割れカビゴンが強くなった。サマヨール以外にもサイドンやカビミラーあたりを葬ってくれたり、地割れとのしかかりの相性がよかったりして理論値が高い。
地割れカビゴンからはほとんどの場合鈍いが抜けるので、そこを突いて突破口を開く地面無効キャラや、なんだかんだ地割れを避ければおkな(サマヨールはカビを倒すのに時間がかかるせいで地割れの試行回数を稼がれまくるのが問題)物理でぶん殴る系に関心が集まった。

◎2013年初頭

○ふたたび受け突破手段を考える時代

・雷ギャラドス
そんな側面があって、かつての二刀ボーマンダに類似するような感じで二刀流の舞ギャラドスがアウオオさんやシンさんによって一線級キャラとなる。ボーマンダと違って特殊技が雷であるため、サンダーやマンダでの安定した流しが難しいとか、水ポケを突破するのがかなり現実的などの利点がある。
舞ポケの常として鈍いカビゴンには勝てないが、地割れカビが多かったことやサマヨールソーナンスサイドンなど別の方面から対策することができる。

サイドン
津軽さんが原型を作って、はしっこさんが大会で活躍させた構築の主軸であり、それ以外の構築にもしばしば組み込まれている、という意味では最後のその他枠に挙げたほうがよかったかも。ちなみにはしっこさんの使ったサイドンは単なる鉢巻持ちとかではなく、麻痺+レジロックでの間接からのみがわりサイドン。すなわち、サマヨール、地割れカビの両方に強いという強力な利点を持っていたところが良かった。
ちなみに身代わり持ちのサイドンというのはヴェノムさんがそれより以前(2012年前半くらいのどこか)に使用していたが、はっきりとした実績を残していたかどうか覚えてない。ごめんよ。
追記:思い出した。スイクンヘラクロスがまだたくさんいる環境であったせいで、カビエアだけみたいなのには強かったけど他に対してあまり活躍できてなかった気がする。


現在はサマヨールサイドンに対する応答の最中って感じだと思うので、とりあえず保留します。
ツイッターでも言ったけど陽射しファイヤーが強そうだ。


◎その他
明確に「こいつの出現、存在で環境の変化を説明できる」ということは言えないものの、常になかなか強くて一部への抑止力になっていて、意識しないと壊滅の憂き目に会う可能性が高いものを少しだけ挙げます。

エアームド
なんだかんだ言ってこいつを意識しないとぬるい手段で攻めたり守ったりしていたら長期的に絶対負ける、というキャラ(雑

・みがきあゲンガー
フシギバナなど変なキャラを起点にしつつ、もっともシンプルなゴースト対策であるヘルガーをぶっ飛ばせるというのが強いキャラ。ライコウダースあたりにも意外と重い一撃を噛ますことができるのが強かったが、サマヨールがゲンガー受け可能であることが知れ渡ってから、めっきりと使用者が減った気がする。

・カイリキー
一般的な格闘技を大幅に上回る火力で、つねに脅威となるキャラ。鉢巻けたぐりで鈍いカビ一撃であることはもちろん、ビルドアップしてめざ霊とけたぐりという全破壊コンビを打ち分ける裏択も非常に強力である。

ヘルガー
鬼火と追い打ちと炎技のおかげで、よくある二刀キャラとは全然違った手法で受け構築を崩せるキャラ。

・スターミー
水ポケの中でとてもすばやくて、こいつがいるだけでエアームド入りに対して速度的に有利になりやすいという素晴らしいキャラである。


これ以外にもたくさんいるとおもうし、まだ開拓されていない奴も再発見されてない奴もたくさんいるはずなので、要約するとみなさんもっとGBA対戦しましょう(またそれか