stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

梨割理論

アウオオさんのリプライを見て勢いで書きました。

ナッシー受けナッシー
最近ものすごく頻繁に目にする構図である。
僕もよくやる。

が、ナッシーをナッシーで受けるというのは効率が良いのだ。
なぜか。

ナッシー(ナッシーと呼ぶ)
ナッシーの役割対象(Yナッシーと呼ぶ)
対ナッシー(Tナッシーと呼ぶ)
ナッシーを中心としたこの3すくみを考えてみよう

1:ナッシー+Yナッシー vs 2:ナッシー+Tナッシー
これで勝つのはどちらだろうか?
一見ナッシー受けがいない1側を2のナッシーが突破するように思われるが、

答えは互角〜1側微有利である。
(当然、相互の崩し速度に強く依存するのだがとりあえずそこは互角と考えてみよう)

というのも、前に書いたまだ見ぬ3すくみの記事によって
Tナッシー<Yナッシー
(TナッシーはYナッシーに後出しされる)
という役割関係が成立していることが多いからだ。
※そうじゃない場合もある。
※そうじゃないケースに関しては1側のTナッシー対策甘いよねで済んでしまい本題ではないため一旦省略。最後に書きました
例えばナッシー+冷凍バンギに対してナッシー+サイドン出すなんてのはどう考えてもサイドン側が悪いよね、と。

したがって

1ナッシーにTナッシーが出てくる
TナッシーにYナッシーが出てくる
Yナッシーに2ナッシーが出てくる
2ナッシーに1ナッシーが出てくる 
(↑ミラーマッチだが2ナッシーは1ナッシーと殴りあってあまり削れてしまうとYナッシー受けを失ってしまう)

という関係が成立する。
これはただのサイクル戦なので、TナッシーやYナッシーの型にも左右されるし微妙なのだが、一つ言えることとして、

1ナッシーはTナッシーにやどりぎのタネを打てる。

その一方、

2ナッシーは1ナッシーにやどりぎを打っても無効化される。
大爆発を打つとYナッシー受けがいなくなるため打てない。

これはけっこう重要で、さらに極論を言うと、

1側は1枚で2ナッシーを受けることが出来るのに、
2側は(宿り木により)2枚でナッシーを受けないといけない(かもしれない)
あるいは、1側はYナッシーでTナッシーを(宿り木植えて粉まいて)起点にできたりするが、
2側はナッシーをTナッシーで起点にはしづらいかもしれない。

※かもしれないだからこそ、「互角〜微有利」とした

ということである。

っていうことは、ナッシーミラーが発生すると、
ナッシー受けを用意しても用意しなくても勝率があまり変わらない。

それどころか、
用意しないでナッシーにナッシー対策を丸投げしたほうが対ナッシーミラー勝率が上がる可能性がある。
さらにはナッシーにリソースを割かないYナッシーの採用ができる。
=他について見れる範囲が広がって全体勝率が上がる可能性があるのだ。

可能性ね。

こういう現象は、ナッシーが宿り木や大爆発などの受け破壊テクニックを持っている一方で、ナッシー自身が(おそらく唯一)そのテクニックに明確な耐性を持っているがゆえに生じる。
最強の補助技とも噂される宿り木ヒエラルキーのなかでダントツの頂点にいるのがその理由だろう。
たとえばフシギバナなんかだとこういう現象はフシギバナ受けナッシーを用意されて宿り木無効化、一枚受け余裕でした

になってしまう。

■例外
1.追い打ち
「出てくる相手に負荷をかける」というサイクル戦の前提を破壊できる追い打ち持ちがTナッシーを担う場合、この理論は成り立たなくなるので注意する必要がある。
つまり、ナッシー対策をサボリ気味な1側も、ナッシー+追い打ちポケに対抗可能な対ナッシー戦術をナッシー受けナッシー以外に仕込んでおく必要が生じる。

2.三角関係の崩壊
例えば、
1:ナッシー+クソカビ(Yナッシー) 対 2:ナッシー+エアームド(Tナッシー)
なんかの場合は当然前提となる三角関係が成り立っておらず、Tナッシー側が明確に有利となる。
これは要はTナッシー対策を1側が充分検討してないために起きることである。
ナッシー対策をナッシーに投げ気味にするならば、ナッシーと相性の良いキャラや対ナッシーに対する対策は当然万全にしないといけないよということである。
でも、これはまあ当たり前のことであろう。

3.めざ虫ナッシー
ナッシー受けがナッシーである以上、ナッシー受けナッシーを破壊する手段をナッシー側が持てば良い。
めざ虫はHPでわからないうえナッシーが♂でも爆破くらいしか警戒されないためすごく決まりやすいが、ナッシーとしての性能はやはりめざ虫ナッシーはいまいちである、という点だけが懸念だろうか。