たまには個別考察でも書くか。
カムラ持ち、特に格闘全般の対策としてこんなキャラを考えたことがある。
<ゲンガー@サイキネ・挑発・鬼火・道連れ
このゲンガーで異彩を放っているのはなんといっても「ちょうはつ」。
GBAの「ちょうはつ」は、継続ターンが先手で打っても2ターンと非常に短い。
そのためかなり弱い技と認知されており、基本的に存在感が無い技。
※まもみがプテラ、黒眼バトンブラ、竜舞サナギラス(!?)等は採用する
しかし実際、先制で打ちさえすれば2ターン継続する。最新世代では3ターン。
2と3は1しか違わないので、冷静に考えるとそこまで弱いわけでもない。
しかもGBA最強技とも名高い身代わりは補助技であり、こいつを貫通する。
さらに言うと、GBAでは身代わり等の補助技を連打して逆転の機を伺うスタイルのポケモンというのは実は結構多い。
何を隠そう身代わり+カムラコンボを使う面々はこの代表である。
こいつらは軒並みゲンガーよりも素では遅いため、対ゲンガーとしての基本はこんな運用になる。
①ゲンガーに上から身代わりを割らせる
②その隙に身代わりを連打したり積み技を使う
③カムラ発動したらゲンガーを抜き返してワンパン、
④そのまま後続も2タテ
先手 | 後手 |
→→ | <みがわり |
①<サイキネ(身代わり破壊) | ②<はらだいこ・カムラ発動 |
③<めざ岩でもゲンガー一撃(早口) | <は?おい(気絶)→ |
④<かわらわり | <当然無理(気絶) |
バシャーモでもマッスグマでもラグラージでもほぼ変わらず、めざ岩が猛火文字、激流ハイドロ、シャドボあたりになるだけである。
しかしここでゲンガーが挑発を持っていると、こうなる。
先手 | 後手 |
→→ | <みがわり |
<ちょうはつ | < |
<サイキネ(身代わり破壊) | <めざめるパワー※倒せない |
<サイキネ | <ごめん(気絶) |
めざパのターンが大文字でもハイドロでもシャドボでもメガホでも同じ。
何か強力なプラスアルファがないとゲンガーをワンパンで倒すのはかなり困難である。
Q1:滅びの歌でもいいのでは?
A1:ダメです
正確に言うと11交換狙い、なおかつ太鼓持ちを無視するなら滅びでも大丈夫。
というか道連れでいい。
Q2:黒い霧でもいいのでは?
A2:全然ダメです
カムラ発動するまでは黒い霧は意味が無く、発動後はワンパンされるので、撃つ隙がない。
Q3:大爆発でもいいのでは?
A3:割といいです
先制爆破も擬似的に「相手が補助技が打てないターンを作る」
という効果を発揮するので、ゲンガーの後続が削れた格闘を殴れたりするなら役に立つ。
同様の理由で身代わりゲンガーもそこそこ対策になる。
Q4:挑発のターンに読まれて攻撃技打たれたら死ぬのでは?
A4:撃たれません
正確に言うと、撃たれにくい。
相手のカムラ持ちはゲンガーを見ても選出してきた以上、ゲンガーを突破する要請があるはずなので、
挑発所持読み、なおかつ撃ってくる読みを決めないとそういった行動は取れない。
従って読み合いでゲンガーが勝つ率は単純計算で5割超。
バシャーモ等に関しては挑発を打てる局面が2回あるため、ゲンガーに明確に有利な読み合いになる。
今回は道連れも同時採用しているので、読まれて削られたら最悪道連れで身代わりごと連れて行って、役割遂行したことにしよう。
Q5:汎用性が低いのでは?
A5:高くはないです。
一応他に役立つ場面を挙げておく。書き出してみたらまぁまぁ多かった。
・対眠る、積み技持ち
ゲンガーに対して、重火力ポケで詰んだり眠ったりする動きはそれなりに採用率が高い。
これを逆用して鬼火と挑発を駆使することで眠りたい相手を寝かせず鬼火加算、次ターンも眠らせずに強行突破とかできるかも。
挑発ターンに殴られたら死にます。
・対バトンポケ
→威張るテッカニンみたいなのに悪あがきしか打てないターンを作れる
・対ソーナンス
→アンコールを打たせない
・対草タイプ
→威張る、催眠技、宿木などにゲンガー突破を頼り気味なのでけっこう有効
その他、道連れとのシナジーが一応あるので、例えば対サンダーなどで最低限の11交換が少し成功しやすくなってはいる。
結論
「対格闘、対草に出来るだけ強くしたい」かつ
「爆破では物足りない(例えば、サマヨにある程度歯向かいたい等の要請がある)」
こんなときの穴埋めに有用かもしれない。
身代わりカムラを許すな。
くどオフの動画見て思い出に浸ってる pic.twitter.com/V3LwYlsBvU
— stoic (@stoic4486) 2018年10月7日