stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

めざめるパワー虫についてのまとめ

最近、ナッシーに対処するために、役割関係があるポケモンにめざ虫を持たせるケースが多い。
以下の事柄は、ピンポイントなめざパや役割破壊技を持たせるとき全般に通用する留意点でもあるが、書き出してたら面白くなってきたのでまとめた。

〜〜総じて言えること〜〜
<汎用性>
適当に持たせても技スぺ圧迫になってしまう。
虫技で弱点を突けるのは悪、草、エスパーということで、これらへの打点を兼用できると効率が良い。
→例:格闘タイプ(対エスパー)、地面タイプ(対草)、エスパータイプ(対悪エスパー)
とはそこそこ相性がいい。
また、ナッシーが居座りたくなる、居座らざるを得ないような役割関係であることが望ましい。
例えばファイヤーにめざ虫を持たせてもナッシーにヒットすることはほぼ無い。
(ナッシー→☆に一貫とかはあるけどね)
この辺は基本事項であるが、下に挙げたキャラ群を見れば納得感はあると思う。
<威力の問題>
50ナッシーですら、四倍弱点を突いてるのに一撃で倒せることは殆どない。例外はガラガラのみ。
ナッシーの場合は弱点が他にも炎氷毒飛悪霊とあり、とくに炎技とめざ氷以外は一致で採用されやすく、めざ虫の威力を容易に上回ったり充分であることが多い。
<能力値の低下>
HPは低下しないので、初見では判別不能である。
HP低下がないめざパの数値面は基本的に詳しく検討されにくいが、個体値DDFFとなる。
これで優劣が逆転するということは中々ないが、他の確率論を絡めた天秤が傾くことは有り得る。
とくにABの種族値が低めなキャラは相対的に影響が大きい。

〜〜ガラガラ〜〜
だいぶ前から定番の選択肢。
<汎用性、威力>
めざ飛や炎技も候補だが、ナッシーを一撃で倒せるのは唯一めざ虫だけ。
めざ虫から見ても、同レベルナッシーをめざ虫高確率一撃で倒せるのはガラガラだけである。
(銀の粉バンギラスでも50ナッシーは中乱数でしか倒せない。)
ナッシー以外には、メガニウムなどの硬い草に対する有効打となる。
ナッシーが地震を半減して出てくるときなどに打てるとおいしいが、なかなかリスキー。
一度降臨させると先制眠り粉打たれたり大爆発圧がかかるので、正直決まりにくい部分はある。
<能力値への影響>
ガラガラは攻撃種族値が低いため、個体値の低下はまぁまぁ痛い。
例:地震バンギラスを落とせる確率が38%から23%にダウン

〜〜カイリキー〜〜
<汎用性、威力>
55で使っても50ナッシーを一撃で落とせない。
菱を踏ませると高確率で落とせるので、それを見込んだ編成でより輝く。
ナッシー以外にエスパータイプ全般への役割破壊を兼用できる。
ナッシーと同じ55族なので、クロチョ等に後出しされた後も同速を制したり、レベル差を活かして当てるチャンスがあったりする。
格闘との単純な相性補完では、ゴーストにも効くめざ霊に一歩劣る。
<能力値への影響>
種族値があまり高くないBの低下が微妙に痛い。
例:50黄金カイリキーが55カビ捨て身2発で落ちる率は15%→37%に上昇。
あと、攻撃の実数が55カイリキーの場合199→196と11nを跨いで低下するので、オカルト勢としては辛いところがある。(これは55ガラの攻撃も同じ)

〜〜フシギバナ〜〜
<汎用性、威力>
黄金持ち50ナッシーは40%、持ってなければ確定2発で落とせる。
基本的にナッシーに余裕で後出しされる役割関係であり、さらにナッシーに先制して眠り粉を受けるため、この威力の低さは割と問題にならない。
最大の問題は技スぺで、宿木眠り粉光合成を残すとなると、メインだったはずの葉っぱを切ることになる。
バンギ、水技一本の☆など、一部の役割対象にはめざ虫でも有効打は保てるが、どれも葉っぱほどの威力はない。
対水地面性能は相当下がることになる。
参考→http://d.hatena.ne.jp/undead_princess/20130112
余談だが、このようにメイン技一つで性能ががらりと変わることになるので、バナの性別は葉っぱであってもめざパ警戒させる♂が基本的に最善だと考えている。
攻撃個体値も2しか上がらないしね。
<能力値への影響>
55カイリキーのめざ飛2発で落ちる率が42%→65%と上昇する。
もともとが怪しいしレアケースとは思うが、半々をまたぐ事例を初めて見つけたので書いておく。


〜〜ナッシー〜〜
<汎用性、威力>
フシギバナより攻撃が高いおかげで、同レベル黄金持ちもほぼ2発で倒せる。
宿木無効、サイキネ半減という類を見ないナッシー耐性を持っているので、
ナッシーに強いナッシー:
ナッシー受けナッシーあるいはナッシー受けナッシー破壊ナッシー

として運用できる。→梨割理論
スターミーや一部のフーディンなどエスパーに対しての有効打としても機能させることができる。
カイリキーと違ってエスパー耐性持ちなので遂行技の色が出てきて、そうするとヒットしにくいのだが、身代わり持ちのエスパーはサイキネ一本(+せいぜい爆破)が比較的多いナッシーに対して突っ張ることを前提に構築されていることが結構あり、結果的に刺さりやすい。
一応、バンギやブラキに無抵抗になるのを避けられるが、ダメージは微々たるもの。
とはいえ、ナッシーの攻撃種族値は実はエスパータイプ一位なので、その点を活かせてると言えなくもない。
問題はやはりバナと同様技スぺであるが、フシギバナ以上に技が豊富なキャラなので、何を切るとどうなるか、など一概に言えないことが多い。
パーティにあった選択をしよう(普通すぎ)
<能力値への影響>
耐久に関して、目安として55カビ捨て身を調べたところ、
持ち物無し:90%で2落ち(通常)→99%で2発(めざ虫)
黄金:21%で2落ち(通常)→15%で2落ち(めざ虫)
となった。
黄金でむしろ耐久が上がっているのは、最低乱数が上がって黄金不発率が下がっているからである。
まぁこういう事例もあるということで。
火力は爆破の威力が若干落ち、例えば55めざ氷サンダーが23%→10%に落ちたりする。

〜〜ハガネール〜〜
<汎用性、威力>
バナ梨の間くらいの攻撃種族値で、黄金持ちナッシーを72%程度で2発で落とせる。
基本的にナッシーにごまかされる一方で、鋼タイプのお陰でなかなか倒されないキャラでもある。
ので、毒や地震を含めた合計3弾で落としたり、音めざ虫で一撃を狙ったりということになるだろう。
ノリとしてはエアームドになかなか倒されないカビゴンが持つ炎技とかに近いかもしれない。
ここまでのキャラは全員、結局爆破で共倒れにされるリスクがあったが、ハガネールはノーマル耐性でこれを回避できるというのも偉い。
問題は技スぺryで、下手するとフシギバナやナッシー以上に足りなくなるし、ネール側から爆破で連れて行く選択肢もある。
ナッシー以外に対するメリットは純草タイプに地震より効くくらいだが、草タイプには毒や砂嵐で歯向うこともできる。
ということで、構築内での仕事をよく検討して、どうしてもというときに採用することになるだろう。


〜〜ドンファンサンドパンダグトリオサナギラス〜〜
<汎用性、威力>
こういったマイナーキャラは
(ガラガラと違って)ナッシーを抜ける地面タイプ
という部分が一つ偉いため、そのメリットを活かし切るために採用されることがある。
とはいえ、やっぱり一撃では倒せない。
サンドパンなら剣舞ダグトリオやサナギラスなら嫌な音、ドンファンなら他での蓄積を絡めることになるだろう。
奇跡があればなおよい。
他にもこういう事例はありそうだが、とりあえず思い出せたのがこの四体だったので、今回はこのへんで。


追記:一致めざ虫忘れてた