stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

第六回関東4thGSオフ使用構築:レックオーガドサイドータパリ五輪エディション

この記事はPokémon Past Generation Advent Calendar 2023 137日目の記事です。
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Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023 - PokemonPRNGDiscord

第六回関東4thGSオフに行ってきた。
このオフは2020/5/16に開催される予定だったがコロナ禍により中止され、4年ごしの開催だった。その間、東京オリンピックが2020年20月に開催されたり、パリ五輪代表選考があったり(?)、4thGS環境は有志間のネット対戦だったりオフ会での小規模/突発大会だったりで色々と蠢き続けたわけだがさすがに4年ぶりの大舞台復活は感慨深いものがあった。
募集から二次会まで超人気のオフを切り盛りしてくれた、主催のptrstさん他スタッフの皆さん、
決勝・三決などスクリーン戦を盛り上げてくださった参加者の皆さん、
Day2(オタクのおうち訪問オフ)参加者のすのーさん、倖田來未さん、ポメさん、突然の訪問を快く迎えてくれたかりんとーさん、amumaさん、
その他、対戦したり話しかけたりしてくれた皆さん、
ありがとうございました。
あ~楽しかった。

続きから今回の使用構築について。

構築概要

レックウザ@襷 流星・雪崩・神速・守る 無邪気a252c36s220
カイオーガ@スカーフ 潮・雷・吹雪・零度 臆病b4c252s252
ドサイドン@ラム 地震・雪崩・メガホ・守る 勇敢h252a252d4最遅ハードロック
ドータクン@残飯 思念・催眠・威張る・トリル 生意気h252b4d252最遅浮遊
元構築からの変更点は赤字。見ての通り全キャラに手を入れた。

レックウザ(NNてんきのこ):180-202-110-175-99-157
無邪気ほぼAS振り。*1少しでも流星群の火力を出すため、最速90族抜き。襷持ちで2回以上行動し、神速+カイオーガで縛ったり雪崩で荒らしたり、ほぼ無振りでもかなりの火力がある流星で数を減らしたりする。エアロックで砂も霰も食らわないコイツを倒す方法は「攻撃を2回当てる」しかなく、生きてさえいれば両刀攻撃技でガンガン削れるし味方をエアロックで守れるので、とにかく大事に扱う。HP1でも残しておくと強い場面は多い。

カイオーガ(NNうみぼうず):175-*-111-202-160-156
臆病CS振り。すいすいも葉緑素も砂補正も無視して潮吹きを叩き込む。無天候潮吹き≒抜群吹雪であることを念頭に、後発ドサイの圏内に入れる意識で技を振る。当日打つ機会はなかったが、後述のとおり、通常ハイドロ/濁流な枠を零度に変えていた。

ドサイドン(NNインド):222-211-150-*-76-40
勇敢HA最遅の特性ハードロック。この配分理由も後述。メイン技の地震と雪崩、威張られればクレセワンパンのほか、威張る無しでルンパノオーをワンパンできるメガホ、トリルを貼りたいときなどの守るで4枠確定。物理がいる盤面では中々倒されないのでドータクンで状態異常を撒きながらガンガン交代出し、相手の数を減らす。

ドータクン(NNオタクくん):174-109-137-*-184-34
生意気HD最遅の特性浮遊。従来身代わりだった枠を催眠に変更している(これも後述)。攻撃技はルンパッパやパルキアの身代わりを割ったり、格闘を殴る思念。レックウザに龍技が振られている場面や、カイオーガが落ちた場面で出し、トリルや状態異常でドサイドン着地をサポート。

構築経緯

パーティを考えるにあたり、以下の4つの流行っている/当たりそうなパーティに戦えること、手馴れていること、その他のメジャーな先発・後発に戦えること。この3つを念頭に置いた。

流行っている/当たりそうなパーティとして、
ルキアオーガグロス系:すのーさんの影響?かアダキンオフ2で大流行。
ディアオーガクレセドサイ:シロガネ山でミラーが発生する活躍
グラワタホウオウルンパ:シロガネ山でビーンさんが活躍させる。第四回優勝
キッスオーガギラグロス/パルバンギ系:流行中らしい。
こいつらへの相性を、手馴れてるものの中から考えた。
※〇△×は直感で適当につけたので、つっこまないでね
サルボーマンディアオーガ:△×△〇
ギラアグノムディアグロス:〇××〇
レックオーガドサイドータ:〇△〇〇
ってことで、レックオーガ。レックオーガというより、上記を考えてたら、後発ドサイへの対応ってめっちゃムズイなと思い、相手側もそうだよねと改めて思った。ドサイドンを使う側に回り、レックオーガドサイドータの問題点を微アレンジで解決することにする。

■対グラクレセ倒せない問題
エアロック下ではクレセを全然倒せないのでいいように動かれ、S操作をばら撒かれてやられてしまう。避雷針ドサイを出しても大して解決しないし、珠逆鱗レックウザとかも考えたが他への安定感のなさがヤバイ。そのとき、なんとなく漁っていたtwitterでこんな発言を見つけた。


これだ!と思い、カイオーガに零度持たせて無理やり決定力保証することに。レックオーガのカイオーガはほとんど潮吹きしか水技を打たない(エアロック濁流は火力が低すぎる)ため、技スぺも意外となんとかなる。

■対草+水で詰んでる(?)問題
後発ドサイドンは、後発バンギやグロス入りなど、地震が一貫しがちな相手にかなり強い。これはまぁいい。後発ノオーやルンパ入りも、火力サポ込み雪崩やメガホで有利、、、と思いきや、実はそうではない。大抵、その隣にはディアパルオーガなどカイオーガをワンパンしかねない(←こちら視点、ドサイでワンパンしないといけない)相手が構えており、それがバンギグロスの隣ならまぁいいのだが、例えば裏オーガルンパとトリル下のドサイドータの対面を考えてみる。このとき、事前に威張るがドサイに入っているとか、オーガかルンパが半分前後削れている、などの厳しい条件を満たしていないと、「オーガルンパ両方がドサイを一撃で倒す技を振ってくる」に対して詰んでしまう。そこで、ドータクンに催眠を持たせて対このへんの勝率アップを図ることにした。ドータクンに催眠を持たせれば、例えばカイオーガ+草ポケ(片方は倒せるが、両方を同時に倒す手段がない)に対して、
ドータクン催眠→カイオーガ ドサイドンメガホ→ユキノオー/ルンパッパ
次ターン威張る地震
のような動きで、五分五分くらいの率で打開を狙える(実際問題、この流れでも催眠メガホ威張る全命中が要るので超怪しくはあるが、怯みとか急所に賭けるよりだいぶマシ)。催眠はカイオーガの零度との噛み合いも悪くないし、トリル後の強引なドサイ着地もサポートできる。4thGSは基本的に速い催眠が序盤にいる(ワタッコドーブルあたり)、以外の状況への催眠対策はあまりされない(そこまでリソースを割けない)ので、こうした局面限定だけでなく色々と打開できて役立つと判断した。

ドサイドンの代替案
ついでに、ドサイドンの代替案もいくつか考えていたので、日記として書いておく。
トリル下で強い地面ポケは色々いるが、要請として、上記の状況で威張るサポが無くても誰かしらを倒せることを考えて、
ドダイトス(NNブラジル):隣のカイオーガを素ウドハンで倒せる。草技を耐える
ドサイドン(NNインド):メガホ/岩石砲でノオールンパを倒せる
ドンファン(NNインドぞう):ダストシュートでルンパ一発、Hノオー中乱数
この3体に絞られた。
次点で、地震の火力が落ちるものの、
カビゴン:威張る恩でカイオーガやルンパを倒せる
メタグロス:威張る思念でカイオーガやルンパを倒せる
このへん。
で、ドサイドンは有利不利がはっきりしすぎるが、火力が高いので結果的に疑似的に硬い(攻撃は最大の防御)し、火力が高いということは催眠で1ターンを稼ぐ価値も一番大きい。また、ドサイドンの欠点がミラーマッチ(ようするに対地面)がだるくてシロガネ山のエンドーさんみたいなS調整を検討しないといけない点なのだが、ドータクンがそのへんにはかなり強いし、ダメージ計算をしていたところH振りハードロックで対地面めっちゃ行けるやんということが判明。とくにハードロックHP振りドサイドンは、例えばグラードン地震を2発耐える(当然相手ドサイドンのも)。この計算が決め手でドサイドンに決定。
H振りハードロックドサイドンの主なダメージ計算
A特化珠パラセクトの種爆弾で189~225/222 ほぼ耐え
A特化グラードン地震で94~112/222 ほぼ2発耐え
C特化カイオーガの冷凍ビームで158~186/222 余裕耐え
※AD振りでも、臆病カイオーガの吹雪ダブルダメ(氷技の現実的最低火力)でぴったり2発

これが3/7の23時頃で、あとは細かい配分調節と立ち回り検討に費やした。
とくに前日まで悩んだのが下記。

カイオーガレックウザの数値
対先発高速ポケへの性能を考えたとき、スカーフカイオーガレックウザの配分は
①臆病カイオーガ+A振りレックウザ
②控え目カイオーガ+C振りレックウザ
この2つが候補に挙がる。
いずれも、たとえば無天候潮吹き+神速でミュウツーを倒せる。そのうえで、
①なら相手のスカーフオーガとか、スカーフキッスあたりに強めになり、
②なら色々要所での火力が出るようになる。
で、微妙にダメージが下がるのが良くない気もするが、10通りくらいの組み合わせ計算をやり、①も最低限のダメージは出せるのでオッケーってことで、臆病にした。ぶっちゃけ、どの計算も割と乱数が絡んで怪しいのは否定できない。

■臆病カイオーガ+A振りレックウザのダメージ計算色々
吹雪、潮、雪崩は全てダブルダメ。レックウザはA252C36振り
神速+吹雪→無振りアグノム 68~81+76~90/150
神速+潮→無振りミュウツー 56~66+117~138/181
神速+雷→無振りカイオーガ 56~66+114-136/175
雪崩雷吹雪→穏やかHDトゲキッス 74~88 102~120 76~90/192*2
流星(ハバン半減)+神速+潮→調整パルキア 99~117+51~60+22~27/185
雷+流星→H振りカイオーガ 114~136+87~103/207
潮+流星→H振りユキノオー 60~72+135~156/197
雷+流星→穏やかH振りルンパッパ 69~82+105~124/187

対戦結果

ギラティナブロック6勝3敗の3位で予選落ち。あとフレ戦で使って2戦2勝。
ちなみに、その後何回かやったフレ戦で鉢巻空を飛ぶボーマンダを使ったのだが、これは途中まで今回のオフで使うつもりだったくらいガチで考えたもので、後日書くかも

対みずこさん
結果:負け
相手ディアルガがトリルを決めてくれたので催眠ドータクンドサイドンで暴れる。最終的に満タンオーガ&ちょい残しA+2ドサイVS満タンディアルガになり、満タン潮2回&雷で削れた潮(全てシングルダメ)で、おそらく控え目/冷静HDのディアルガをギリ倒しきれずに負け。初戦から負けてしまい、いきなり暗雲が立ち込める。

対ダースさん
結果:勝ち
吹雪をグラに外し、雪崩をサンダーに外すイマイチな滑り出し。レックウザを温存しながら強引にドサイを展開。催眠でヌケニンパルキアを押さえながらドサイドンで数を減らし、最終的にトリルドータレックVSパルキアの形に持ち込んで勝ち。雪崩外しすぎ催眠当てすぎでかなりカオスな試合だった。

対ウォーターさん
結果:勝ち
潮雪崩でジュペッタを落とし、裏からでてきたアムハン身代わりグロス+トリルに若干攻めあぐねるが、要所で催眠を当てて勝ち。

対やまださん
結果:勝ち
ギラアグノムにはスカーフ爆破ケアして守る吹雪から(冷静に考えると、レックウザは爆破を耐えるので吹雪流星でもいいかも)入ったところ、守る追い風を撃たれて青ざめる。が、次ターンにアグノム爆破をドサイで受けつつ、瞑想を積みだしたギラティナレックウザが流星を急所に当て、裏のバンギオーガは温存したカイオーガが雷→一旦引いて潮で順次潰していって勝ち。

対ふぉんでゅさん
結果:勝ち
吹雪を7回打ってだいたい当たり、晴れハピナスがエアロックの影響で凍ったりして勝ち。good game...

対ハンターさん
結果:負け
初手、守る潮吹きという弱気選択。吹雪流星→ホーク、のほうがよかった。初手集中でカイオーガを失い、ヌケニンオーガでドータに集中され、と、守れないポケを順番に倒されていき、負け。
ところでハンターくんには当日ノオーパルキアを貸したのだが、パーティに入っていなかった。

対リリィさん
結果:負け
後発の構成を把握されておりトリルディアルガにトリル貼らない立ち回りをされ、負け。
初手レックウザが守らずゲンガーの爆破を受けちゃったのが悪手だった。吹雪ダブルダメ+流星をハリテヤマミリ耐えされるシーンがあり、そこ切り抜けたらワンチャンあった気もしなくもなかったが、後で計算してみたらAD振りハリテヤマには絶妙に耐えられる感じだった。
吹雪ダブルダメ+流星→D振りハリテヤマ 62~73+124~147/219

対みっちーさん
結果:勝ち
ノオツーには潮吹き流星→ノオーで高乱数…のはずだったが低乱数を引いてしまい耐えられる。しかしうまいことトリル&ドサイ着地を果たし、グレイシアの雪隠れに対してもしっかり攻撃を当てることができて勝ち。

ロトムさん
結果:勝ち
教科書構築。初手吹雪流星→ギラ。どっちかが通れば瞑想積まれても割と間に合う予定だったが、レックが猫され吹雪を外して苦しい展開に。こちらのカイオーガが一旦引いた後に悪あがきを打つというとこまで追い込まれるが、ギラの身代わりを割った隙にドータクンが催眠を当て、威張る地震急所でギラティナ突破に成功し、勝ち。

おまけフレ戦1 対yasuさん
結果:勝ち
事前にメモしてたキッスオーガへの方針(雪崩雷のがよい)を忘れてて雪崩吹雪を押したら冷凍&神速でレックが処刑された。あーあ
しかし、そこからエアスラ怯みを掻い潜ってドータがトリルを決め、ドサイドンで勝ち。good game...

おまけフレ戦2 対amumaさん
結果:勝ち
潮雪崩に対して、相手はジュペッタカイオーガ&ディアトリル。出てきたカイオーガに雪崩外し&潮が急所に当たりつつもトリルを貼られ、さぁどうなる…というところでamumaさんが間違えて逃げるボタンを押してしまう。
というわけで1ターン目状況再現でいこうぜ(雪崩当たれば潮急所と大体トントンでしょ)と話して1ターン目再現から入ると、ディアルガが怯んでトリルを貼れない。追撃の潮+流星でディアルガ落とし、オーガカビゴンをレックオーガでタコ殴りにして終焉。good game...

蓋を開けてみると、先発の配分の決め手になったスカーフカイオーガの使い手は予選ブロック内で自分だけしかおらず、スカーフトゲキッスどころかトゲキッスも一体もいないブロックで、Sを重視した調整が裏目に出て、どちらかというと火力不足に苦しむ展開になった。
ただ、控え目カイオーガにしたら、例えばみずこさんには(最後の殴り合いだけ見れば)勝てそうだけど、ふぉんでゅさんには負けそう(ロトムにオーガが抜かれる)で、総合的にほぼ関係なさそうだ。催眠で捲ったり、ドサイドンの配分が活きた試合もちゃんとあったので、構築は問題なかったと思われる。それよりも初手ゲンガーに守らなかったり、ムクホに吹雪打たなかったり、ディアルガを削らなかったりと、敗戦を振り返ると総じて立ち回りのブレが悪い意味で大きい(見返して、ここ強気すぎない?/ここ弱気過ぎない?という場面が混在している)なと思った。このあたりは、直前の実戦経験が全然積めなかったせいかもしれない。このへんを意識しながら、次回も頑張りたい。

アイキャッチ

*1:色々計算して、無邪気のほうが対ギラドーがマシそうな感じだったので、今回は無邪気で使ったが、やはり特殊耐久の微妙な脆さが目に付く場面もあって、何とも言い難いところ

*2:雪崩雪崩雷や、雪崩吹雪吹雪でオボンキッスでもほぼ落ちる