stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

第八回エメラルドミーティング4thGS大会優勝構築:てんどんスタン・アルティメット・コントロール

5/2に開催した第八回エメラルドミーティング4thGS大会(9人での総当たり)で使い、優勝。
第八回・第九回エメラルドミーティング結果報告 - stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

構築概要

ゴウカザル@襷 インファ・猫・雪崩・守る 陽気AS
ボーマンダ@鉢巻 逆鱗・ダイブ・空を飛ぶ・雪崩 陽気AS
ディアルガ@オボン 龍波・大地・文字・電磁波 控え目ほぼHD S111
カイオーガ@残飯 濁流・雷・瞑想・守る 穏やかほぼHD S112

直近だとアダキンオフ2の4thGS大会で三位入賞したサルボーマン、通称てんどんスタンに改良を加えたパーティ。
stoic4486.hatenablog.com

構築経緯

2020年初頭のある日、「4thGSをやる会」なる小会議室での対戦会に参加していた私が「パーティ組んでみてくれませんか?」と、てんどんさんにメインロムのボックスを見せたところチョイスしてくれた4体が、先発サルボーマン+後発ディアオーガという構成だった*1。それ以来この編成を「てんどんスタン」と呼んで愛用してきたのだが、使っているとまぁさすがにボーマンダはマイナー気味なだけあって色々な問題点が浮上し頭を悩ませていた。例えばディアルガが重い。初手ラティオスも重い。カイオーガも全然受からない。ドサイドントリパなんかも無理。まもみがルンパ(地味に高評価している)もヤバイ。そんなある日、空を飛ぶボーマンダという逸材を思いつき、stoicの脳裏に電流が走った。

直観が「このポケモンを育てなさい」と囁いていたので、仕事の合間を縫って陽気ボーマンダを孵化&育成。第六回関東4thGSオフ本戦後にフレ戦に持ち込んで2戦ほどしてみたところマッチングの凄まじい偏りにより
1試合目:グラナッシーホウオウクレセに異様に空を飛ぶが刺さる
2試合目:グラワタホウオウルンパに異様に空を飛ぶが刺さる

という異常な活躍を見せ、
「なんでこのポケモン育てたんだ」「おもしろフラッシュ倉庫」「永久機関」「自分のことをギラティナと勘違いしているボーマンダ」「空を飛ぶ一貫してるって何だよ(哲学)」「空を飛ぶの威力っていくつ?」
・・・などの好評を局所的に得る。アダキンオフ2で使ったやつを物理ボーマンダに差し替えるだけではまだいろんな欠陥があるなと感じていて、4thGSオフ本戦では使わなかったのだが、ある日濁流カイオーガ+電磁波ディアルガを思いつき、stoicの脳裏に電流が走った。さらにエメラルドミーティングの前日に瞑想カイオーガを思いつき脳裏電流。構築完成。実のところ、物理ボーマンダをもっと使ってみたいと思ったのが今回のエメラルドミーティング開催の動機ですらある。構築名称は、色々と遅延要素盛り沢山に仕上がったことから「アルティメット・コントロール」としてみたが、stoicはカードゲームに詳しくないので用法を間違えていたら教えてください。
・第六回関東4thGSオフ翌日のフレ戦の様子(動画3:33あたりから)

個別解説

ゴウカザル:152-156-91-*-91-176

・陽気AS*2
いつもの。猫インファが確定で、草結び受けたりけたぐり受けたりトリル下で粘ったりも大事な役目なので、守るも切れない。ゴウカザルが範囲攻撃できると強いシーンがけっこうあったり、確率ゲーが強いため雪崩持ちだが、空を飛ぶ/逆鱗マンダとの相性で言うならフェイントとか、あとマッパなんかも割とアリかも。

ボーマンダ:170-187-100-*-101-167

眼鏡ボーマンダは、ディアルガパルキアと比べて倒せる範囲があまりに狭いのと、結局雪崩を打っているシーンがけっこう多いため、思い切って環境の耐久努力値があまり振られていない物理技に寄せてみた。逆鱗で(50%ながら)無振りカイオーガをワンパンできるのも偉い。ドラゴンダイブは無振りギラティナを落とせる(ドラクロだと落とせない)。命中不安だが、70%技を日々振り回しているのだから75%など必中のようなもの(個人の見解です)。命中を不安がるくらい冷静な人はボーマンダを使わない方がよい。変わり種として、脳裏に電流が走って空を飛ぶを搭載。猫対策の両守るをかわしたり、トリル/追い風ターンを稼いだり、対ディアドーをはじめとして妙な所で強さのある技。単純に一致90飛行技というのも相当強くて(第四世代から空を飛ぶの威力が90になった)ラティオスを中乱数1発。
<火力>
・175-110カイオーガに逆鱗が172~204/175
・209-110ホウオウに雪崩ダブルダメが220~260/209
・192-115トゲキッスに雪崩ダブルダメが104~124/192
 ゴウカザルのインファ93~109とあわせて落ちる
・225-140ギラティナドラゴンダイブが228~270/225
・227-140クレセリアドラゴンダイブが114~135/227
・187-95ユキノオーに空を飛ぶが300~354/197(威嚇入っても倒せる)
・207-140ディアルガに空を飛ぶが51~60
 ゴウカザルのインファ152~180とあわせてだいたい落ちる
・155-100ラティオスに空を飛ぶが142~168/155
<耐久>
・202カイオーガの雨眼鏡潮吹きダブルダメが142~168
・222グラードンの雪崩ダブルダメが通常94~112、威嚇込み64~76
 →Aサボってるやつなら威嚇雪崩+通常雪崩を耐える
・182メタグロス(調整配分)のコメパン103~123+バレパン42~51だいたい耐える
・113ユキノオーの珠礫で132~160/170

ディアルガ:207-*-141-188-151-111

オボン持ちの偶奇どっちが良いか忘れたため、いったんHP全振り。メインの龍波、相手ディアや雨グロスを殴る大地が確定。サルボーマンと噛み合いがよいS操作技として電磁波を搭載。オボン込みで無理やりカイオーガに後出しし、ダメージから持ち物判定をしつつ電磁波を入れる。オボンは威嚇とあわせればドラゴン技2発+けたぐりとか、潮吹き2発+けたぐりとか耐えたりする。電磁波はそれなりの安定感はあったものの、ぶっちゃけ雷でよかった説は、かなり、ある。トリルやめて電磁波にすると対トリルがきつくなるわけだが、遅いポケモンは殴り倒すことで対策しようと思い立ち、ユキノオーを燃やせる大文字も搭載。こういうとき冷静な人は放射を選ぶと思うが、大地と文字で技威力にアヤをつけると地味にうざい対グロスとかけっこう変わるかな、とか思って威力重視にした。
<火力>
・175-110カイオーガに龍波が60~72/175
・257-140ギラティナに龍波が138~164/257
・209-180ホウオウの身代わりを龍波で確定破壊54~64/209
・185-134メタグロスに文字が128~152/185
・155-110メタグロスに文字が156~184/155
・207-120ディアルガに大地が108~128/207
<耐久>
・222眼鏡流星群で174~205/207
・222カイオーガの雨眼鏡潮吹きダブルダメが104~123/207 オボン込み2耐え
・156ゴウカザルのインファが威嚇込み102~120/207 オボン込み2耐え

カイオーガ:207-*-111-171-209-112

・味方ディアルガ抜き(指ポケを濁流で倒してからディアが攻撃したり、オーガで身代わり割って直後にディアが電磁波入れたり)
色々耐えながら相手の体力を削る残飯HDカイオーガ。クレセドサイ系統に強くするため水技を濁流に変更(潮吹きだとトリル下で返し切れない場合がある)。瞑想は冷凍/吹雪/零度あたりで前日まで悩んだが、このパーティにとって最も苦しい展開である、「クレセディアパルオーガらへんから2体みたいのが並んだ状態でのトリル」に対抗する手段*3として、瞑想を思いついた。瞑想を1回積むとアホほど堅くなってトリルターンをしのぎやすくなり、一回積めば雷で無振りパルキア2発だったり、濁流が潮吹きに進化したりして、火力面でも中々偉い。また猫、雪崩、電磁波などジワジワ系の技を他が持っていて残飯瞑想と相性がよかったり、ボーマンダが物理絡み全般にかなり強い一方で対特殊が相当微妙、というところとも噛み合う。瞑想は打ち所が重要で、とくにバンギノオーの絡む相手には単純に残飯オーガとして扱って攻撃技を打った方がいい場合も多いだろう。瞑想カイオーガ仁王立ちエンドはあくまでサブの勝ち筋程度に捉えたい。
<火力>
・165-140パルキアに+1雷が83~98/165 確定2発
・191-107ハードロックドサイドンに無天候濁流ダブルダメが192~228/191
<耐久>
・222不一致雷が98~116/207 残飯2回でほぼ2耐え

対戦記録

以下は第八回エメラルドミーティング4thGS大会でのメモ。不正確なとこがありそう。
※不等号は初手威嚇で判別したS順

VS Lilyさん ヌオー<ドクロッグ カイオーガ ディアルガ

T1サル猫→ドクロ マンダダイブ→ヌオーミリ耐えオボン ドクロ怯み ヌオー欠伸→サル
T2サル→オーガ マンダダイブ→ヌオー落ち ドクロ身代わり
ヌオー落としながらカイオーガ着地させ、ちょっとずつ瞑想で育てて勝ち。いきなり天敵ポケモンが出て来て内心冷や汗をかいた。

VS showさん ゴウカザルパルキア カイオーガ メタグロス

T1パルキア→オーガ showサル猫→マンダ stoicサル猫→パル方向
T2マンダ→ディア stoicサル守る オーガ潮 showサル忘れた
ディアルガ捨て気味にスカーフっぽいオーガへ電磁波を入れ、瞑想オーガとマンダ逆鱗最低一方は通るゼ!みたいな状況を作れて勝ち。

VS ピーナツさん パルキアトゲキッス グラードン クレセリア

T1 キッス指 サル雪崩パルに外れ マンダ雪崩 パル亜空マンダ落ち→ディア
T2 キッス手助け サルインファ→パルミリ耐え パル亜空→ディア ディア龍波→パル(?)
キッスオーガにはインファ雪崩とか雪崩雪崩とかで頑張れる(有利とは言ってない)のだがパルキッスはヤバイ。仕方なく同速勝ちに掛けて雪崩雪崩。中盤、文字雪崩雪崩を全部外すアクシデントが起きるが、最後グラクレセ対カイオーガ一体になり、地震草結び耐えたりクレセリアの命中が二段階下がったり2連守るしたり瞑想で草結び耐えたりして勝ち 

VS ふぉんでゅ。さん カイオーガクレセリア ディアルガ ウソッキー

T1 サル猫→オーガ マンダダイブ急所→オーガ クレセトリル?
T2 以降忘れた(おい)
初手でカイオーガを猫ドラゴンダイブで破壊(通常ヒットだとやや有利めの乱数くらいだった)し、ディアクレセに対して瞑想カイオーガでうだうだと進行していたら、トリル最終ターンの両トリルでトリルターン延長を決められてしまい、ウソッキーにボコされた。両トリルのターンはゴウカザル動かす必要があった(サル倒される=トリルは切れるので殴られても無問題)のが反省点だが、残飯ディアルガのトリル持ちを読めなかった。

VS yasuさん マニューラパルキア カイオーガ メタグロス

T1 マンダ→ディア パル→グロス 猿守る マニュ猫→猿
T2 マニュ忘れた 猿インファ→グロス ディア文字→グロス グロス落ち
初手で「猫流星ミラーってどうすんの?」的な会話になったためこれ幸いと滅茶苦茶な口プをしてパルキアを引かせることに成功。なんだコイツ・・・
2ターン目にグロスをインファ文字集中で落として残数優位を取る。そのままディアルガ捨て気味にスカーフっぽいオーガへ電磁波を入れ、最終的に瞑想積んだオーガサル対マニュ麻痺オーガの盤面にして勝ち。

VS おっさんさん ムクホークミュウツー ディアルガ ユキノオー

T1 マンダ→ディア サル守る ミュウツー守る(?) ホークブレバ→サル
T2 サル→オーガ ミュウツー吹雪(片方よけ?) ディア電磁波→ホーク
ノオーをディアルガで燃やして瞑想カイオーガで勝ちや😁
ミュウツーの吹雪!ディアルガは凍りついた!
しょうがねえ!ゴウカザルでノオーを殴り倒して瞑想カイオーガで勝ちや😁
ミュウツーの吹雪!ゴウカザルは凍りついた!
→負け
二連凍結は仕方ない感もあるが、ディアルガでホークを普通に殴った方がよかった気がする(ブレバ反動+龍波で落ちる)し、珠ダメが入らない=たぶんラムなミュウツーに電磁波しちゃったりのミスがあって吹雪試行を稼がれたので自分が悪い感もかなりある。

VS 紅音水希さん カイオーガバリヤード パルキア バンギラス

T1 サル猫→オーガ バリ猫→マンダ マンダ怯み オーガ怯み
T2 サルインファ→オーガ マンダ雪崩 オーガミリ耐え濁流 バリ怯み
序盤、上振れる(解説が雑過ぎる)。裏パルバンギも4体でタコ殴りにして勝ち。

VS 1192さん クレセリアバンギラス カイオーガ ディアルガ

動画 【エメラルドミーティング】決勝戦 1192 vs stoic【4thGS】 - YouTube
1192さんVSstoic以外を残して単独一位が1192さん、単独二位が一勝差で追うstoicという状況になり、総当たりの最終戦かつ決勝戦となった。初手猫を読まれて手助け雪崩で滅茶苦茶削られ、2ターン目のドラゴンダイブを避けられてトリルを貼られてしまい押し込まれるが、麻痺ディアルガ+残飯カイオーガのサンドイッチ理論(???)が完成し、麻痺ディアルガが全部動きながら、トリル2回をなんとか凌いで勝ち。

出典:決勝配信

クレセリアドラゴンダイブで粉々にするボーマンダの雄姿(アイキャッチ用)。この後2発目を外して眠るで全快された。

*1:当時の映像

*2:あまりHPに振ったら8nになってしまっている。BかDに振った方がいい

*3:類似例としてはアダキンオフの3決で発生した相手ディアパルこちらディアオーガみたいな状況など。