stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

ポケモン第二世代、第三世代について主に考察するブログ。

4thGSパーティ:スカーフ電磁波ギラアグノム

ギラアグノムと言えばシャドーダイブと爆破の攻撃性能でごり押す攻撃的なパーティ。
スカーフシャドーダイブで守るを貫通してアグノムの爆発を通す並びは太古の昔から有名で、爆破耐性の甘い相手やミュウツーなどにコンセプト上めちゃ強いのだが、一方で明らかにディアドー無理とか、グラワタどうすんの?トリルどうすんの?爆破で攻めるならギラティナは?ディアルガは?などの疑問点があり、そのへんへの相性を緩和できるのだろうかと思いながらちょいちょい使っていた。で、最終的に穴はあんまり精度良く埋まらなかったが、多少は抵抗できる要素を入れつつ割と強いパーティになったと思う。
ポイントは電磁波ととんぼ返り。

パーティ概要

ギラティナ@スカーフ シャイブ・ドラクロ・電磁波・エッジ
アグノム@襷 蜻蛉・大爆発・見切り・挑発
メタグロス@イバン コメパン・アムハン・大爆発・守る
ディアルガ@残飯 龍波・文字・守る・身代わり

コンセプトのスカーフギラティナ+アグノム、こいつらが辛いドラゴン技やバンギラスに強くて2枚目の高速爆弾になるイバンメタグロス、相手のディアルガギラティナに強めで互いの数が減った後の詰め要員になるまもみがディアルガ
結局並びは4thGS解体新書などに載っているのと同じものになった。
過去のギラアグノムの記事▼
ポケモンの宝石箱やぁ~ メジャーパーティー【4thGS】
リィズのポケモン雑記 ギラアグノム
第4GS ギラティナアグノムメタグロスディアルガ - わんだーるーまーず
4thGS解体新書。PDF版 - torotorofondue3 - BOOTH 88ページ
後発ラティグラの形も暫く使っていたが、あまり使いこなせなかった。

個別解説

ギラティナ:225-156-140-*-141-142

コンセプトのシャドーダイブはまず確定で次に重要なのが電磁波。
電磁波の用途として、催眠ポケモンに撃って催眠の被弾率を下げる、催眠が当たっても寝てるターン中の相手の行動期待値を下げる、高速ポケに撃ってアグノムが上を取りやすくする、などがある。
スカーフギラティナの電磁波は
猫騙しも身代わりも無視できる
・神秘と違って(催眠対策としては当然不安定な反面)居座って撃ち続けてもけっこう強い
・相手に持ち物を誤認させやすい*1
・・・など、色々と強い。
残りは安定打点のドラクロ&爆破の壁になりがちなホウオウに打てるエッジが丸いっぽいが、実際問題対ホウオウは身代わりが残っていようがシャイブ&アグノム爆破で破壊できるためエッジはそこまで重要でもない。ドラクロも、パルキアには基本シャイブ打つので割と優先度は低い。地震、逆鱗*2、あやぴか、威張る、道連れ*3などもあり。いずれにせよ、打つのはほとんどシャイブと電磁波。
配分は意地っ張りAS。Aに振り切るとシャイブで調整パルキア2発だったり、シャイブ+非爆破攻撃で落とせる範囲が広がる。耐久無振りでも拘ってないシンオウドラゴンの攻撃は大抵耐える。

アグノム:150-177-90-*-91-183

メイン技の大爆発&機会を伺う見切り(封印の線を残せる守るも良いかも。相手の爆破には強いし。)が必須。
爆破以外の攻撃技として、削りと対面操作に有用な蜻蛉を採用。他の構築例ではあまり採用されてない技だが、A振りが活かせたり、爆破耐性に割と通ったりして攻撃技としてもけっこう優秀。バンギとかクレセ(硬すぎて実質爆破耐性)とか。
アグノム側に集中してくるのを呼んで蜻蛉でひょいっとかわしてグロスで被弾→イバン圏内、とかできたら超熱い。
挑発はクレセやドーブルに非常に強いのと、ディアオーガみたいな脳筋トリル貼る相手に強くなれるが、なんちゅうか技として弱いので、爆破耐性に通る大文字や冷パンあたりも選択肢。カイオーガは爆破すればいいので草・電気技の優先度は低い。
高速爆弾としてはゲンガーやマルマインもアリだが、アグノムは爆破火力と蜻蛉返りが強い。低火力爆弾と並べるくらいなら、スカーフシャイブ+爆破じゃない高火力を模索したい感がある。
持ち物は襷にしないと対トリルなどで詰めにくかったり、ちょっとスカーフカイオーガとかがしんどすぎそう。
配分は陽気AS。蜻蛉+シャイブでH振りクレセリアがちょうど落ちる。

メタグロス:185-182-150-*-134-84

相手のドラゴン技、爆破耐性、トリルなどをいなしながら、二枚目の爆破をする役。
爆破は序盤で綺麗に決めても4対4が3対2になるだけで、これだけでは互いの相性次第で普通にまくられることがある。もちろん3対3になるだけ、ということもある。爆破後の攻撃手段として*4範囲技があると強いが、スカーフギラアグノムの裏にはスカーフカイオーガを置けないので、残った2体を範囲技で畳みかけるプランが少し難しい。一時期後発ラティオスグラードンとか使っていたが攻撃性能の割に脆すぎて微妙だった。
だがここで爆弾2枚目を入れると、ギラティナとの相性もいいし、伝説枠が自由なまま「爆破後に範囲攻撃」をすることができるし、
4対4→爆破①→3対2→爆破②→2対0
 ※爆破が2回通って圧勝※とか、
4対4→爆破①→3対3→爆破②→2対1
 ※爆破1回目を被害半分で凌がれたけど、ほぼ勝ち※とか、
4対4→爆破①→3対4→爆破②→2対2
 ※爆破1回目が完全に失敗したけど、2体目成功してまだ互角※とか、
4対4→爆破①→3対2.5→爆破②→2対1.5
 ※爆破2回とも通りイマイチだったけど体力差で有利※とか、
勝ち筋が広がる。
じゃんけんで2回中1回勝てば勝ちみたいな感じ。
というわけで一般枠は爆破メタグロスが一番強い。
攻撃役として優秀なだけでなく、ギラティナアグノムとの相性補完もよい。とくに、ギラグロス両方に即死する攻撃を打ち分けられるやつはほぼ存在しないため、不利相性にもへこたれにくい。即死しない≒シャイブか爆破のどっちかは通る≒勝ち(暴論)。
ギラアグノム見て出てくる相手のバンギグロスノオーあたりに蜻蛉返りから召喚して役割対象を殴り倒し、蓄積ダメージを使ってイバン爆発して相手のスカーフカイオーガを含む1~2体を持っていくみたいなのが、理想的な展開。
持ち物は爆破との組み合わせが最強なイバン。範囲技の流れ弾や耐性受けを駆使して、良い感じにイバン圏内に持ち込む。イバン爆破の弱点である両守るをしてくる相手にはスカーフギラティナアグノムが通る。エメフェス決勝のように、アグノム温存状態でイバン圏内に入れると、イバン爆破→高速爆破でだいたい勝てるので、最強になる。
爆破以外の技だが、爆破耐性≒ギラディアグロスバンギへの打点を考えると、コメパンもアムハンも欲しい。バレパンも強そうだが、守るよりは優先度低いかなと。硬い相手に電磁波撒いてコメパンの試行回数稼いだりするのも強い。
配分はテンプレのやつで、Sは対バンギグロスで上取りやすめ、トリパに強めの84がよさそうだが、麻痺葉緑素ワタッコを抜ける90(無補正無振り)でも良いかもしれない。

ディアルガ:205-*-141-171-155-123

最も自由な枠なのだが、
・守る持ち/爆破耐性※隣で爆発しやすくする
・相手ギラティナディアルガにそれなり以上に強い。
あたりを満たしてほしい。となると、ディアルガが適任。
型は自由だが、守るを一番強く使えそうな型としてまもみが型。ギラティナの電磁波とも噛み合う。
今回はこっちのパーティからの流用。
https://stoic4486.hatenablog.com/entry/2021/09/20/131005
3ウエポンでもいいだろう。
シャイブ拘ったギラティナの隣で高速ポケが守る/攻撃するのもシンプルに強いので、もっとSを振るとか、パルキアも全然アリ。パルキアだとグラードンにかなり強くなれる。ルギアやミュウツーは、さすがに相手ギラティナがきついかな。
4thGS解体新書のサンプルパーティと後発の種族が一致したのがちょっと嬉しい。
配分は穏やかHD振り。シャイブ+文字で185-150-134メタグロスが落ちる。

強い動き①シャイブ+何か

初手パルキアとか、グラクレセとか、ギラアグノムが全体的に上を取っていて爆破が通りそうな相手に強い行動。アグノムは基本見切りだけど相手に猫がいなければ蜻蛉や素交換もあり。
あと対ノオツーなど、明らかにシャイブが通る相手にもこれ。ノオツーの裏にゴースト技耐性は「基本的に」存在しない。
次ターンはシャイブ攻撃の隣でアグノムの行動は爆発または蜻蛉が基本。蜻蛉は、
・シャイブが守る貫通するので必ず蜻蛉が成功する。
・2ターン目にアグノムがワンパンされることはあまりない(猫ポケは基本アグノムより遅い)ので、だいたい蜻蛉が成功する。
・≒アグノムの襷をほぼ温存できる。
・蜻蛉がバンギに抜群、グロスに等倍でまぁまぁのダメージ。
あたりがポイント。

強い動き②電磁波+見切り

スカーフっぽいカイオーガドーブルがいる先発、ルンパオーガ、追い風など、足が速いパーティ、あと爆破耐性(とくにギラティナ)が見えていて低速気味な相手への行動。相手ギラティナに電磁波を入れると、こちらのディアグロスが動きやすくなる。
ギラの電磁波は猫で止まらず、相手の1~2体に電磁波を入れると大抵の相手はギラアグノムに上を取れなくなるため、強い。次ターンは
ギラティナバック(→グロス)&蜻蛉
 ※蜻蛉で相手の盤面を見ながら拘り解除したギラティナを再度出す
電磁波撒き&蜻蛉/交代
あたりが主な選択肢になる。
電磁波の性質的に、ディアドーなど不利めな相手に対して強引に電磁波を撒いてグチャグチャにするのが大アリ。ギラアグノムギラティナは初手シャイブしがち=初手狙われにくい、というのもある。電磁波を撒くなら狙われるだろうから、道連れを搭載するとより面白くなるかも(放置読み電磁波/ギラ殴り読み道連れ/シャイブ)。シャイブは2ターン目までの行動が確定してしまうため、不利な相手にはより不利になる。

きつい相手①催眠絡み
状態異常耐性がなくてキツい。電磁波入れてダクホ眠り粉を避けて頑張る。

きつい相手②ディアルガ
シャイブも爆破も全然通らないのに、こっちにはバンバン高打点が飛んでくる。辛い。従って、対ディアドーはとても辛い。ドーブルにシャイブ吸われたりなんかしたらおしまい。相手の型を読み切ってもやっと互角未満。ただ、実戦的にはそこまで無理でもない。眼鏡ディアルガはギラグロスを2タテできなくて、非眼鏡ディアルガは基本ギラグロスを倒すのに2ターンはかかる。ギラティナがシャイブで潜ることを考えると、ディアルガ側の選択もギラティナ側攻撃一択とはいかないので、このへんを突きながら頑張る。

きつい相手③スカーフトゲキッス
ほとんどの怯ませポケモン(猫ポケ)が絡む相手にはシャイブ+見切りで勝てるが、スカーフトゲキッスは2ターン目以降も怯み技撃ってくるので辛い。怯まなければ全然勝てるのは当たり前。

厳しい相手④ホークツー
威嚇でミュウツーを縛れない。白いハーブ流星オバヒディアルガはギラグロス両方をワンパンできる。相手側もグロスディアルガの処理は楽ではないので、電磁波を撒いてそのへんで暴れるのが良いのかな。

動画集

対オーガライコウ 動画
両方がアグノムより速いことも両守るしてくることもないだろ!w(適当)ってことで、初手シャイブ爆破で数を減らして勝ち。ギラアグノムは、たまには初手爆破をしたほうがよい。

対スイドー 動画
こご風がうまい具合に刺さって負け。後発ディアルガがきつくはあるのだが、今見返すと初手がうまくなくて、電磁波展開をしたほうがよさそうだ。

対グラクレセ 動画
クレセに挑発したらグラードンが電磁波を撒いてきて青ざめる。が、早々にグラードン落とすことに成功して、残数差で押し切って勝ち

対オーガハリーセン 動画
ハリーセンに電磁波を入れる隙に毒菱を撒かれる。粉ルギアに爆破を避けられたりメタグロスにハイドロを避けられたりしてボコボコにされた。

対ギラクレセ 動画
電磁波挑発でギラクレセ両方の足を止める。こちらのラス1はパルキアだったっぽいので、グロスが痺れまくってたら怪しかったかもしれない。

対ギラライチュウ 動画
ここから後発ディアルガ。電磁波っぽい初手を電磁波で咎める。初手でスカーフギラがバレなかったのが大きい。

対ギラアグノム 動画
ギラティナ入りに電磁波+身代わりディアルガでアドを取っていく展開。

対ディアドー① 動画
眼鏡龍波でギラティナが、眼鏡龍波急所でディアルガがワンパンされて粉々にされるが、後発相性が割と良くてラス1の読み合いまで持ち込む。

対ディアドー② 動画
無理寄りな初手相性だが、なんかディアルガが引いてくれて盛り返す。スカーフグロスに鬼火を打つ必要はなくて、ディアグロスで起点にした方が良さそうだ。

対パルキッス 動画
シャイブで爆破耐性を誘い≒後発を割りながらグロスで上振れて(Aアップ2回&アムハン急所)ダメージレースでアドを取りまくる。ハイドロのダメージからパルキアは眼鏡っぽいなと判断して爆破、身代わりギラティナはシャイブ+ディアルガで詰め。

対ノオツー 動画
見返すと初手イマイチ(シャイブ+見切り爆破でよさそう)。メタグロスをけたぐり+シングルダメ吹雪+霰でイバン圏内に入れる鬼才ムーブで明らかに無理なスカーフカイオーガを処刑して勝利。

対パルバンギ@エメラルドフェスタ 動画
たぶん眼鏡パルキアではない。ので、シャイブ+メタグロスで先にバンギを倒す作戦。これならシャイブ攻撃際にギラティナが殴られても、もう一回シャイブで潜れる。思惑通りバンギを倒し、同時にうまい具合にグロスがイバン圏内に入ってくれて勝利

対パルギガス@エメラルドミーティング 動画
こっちに色々書いた。


アイキャッチ

*1:例えば相手がギラドーや、カイオーガ+猫ポケ(→アグノム方向に猫)とかの場合、スカーフギラティナかどうか1ターン目ではわからないがち。

*2:ドーブルを一撃

*3:これがあると対先発眼鏡ディアルガの読み合いで強くなりそう

*4:爆破が通ってなおかつ単体攻撃技を的確に当てる、という勝ち筋は読み合いの観点から少々虫が良すぎる話なので